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全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
良い

P.A.Worksお仕事モノの頂点。前半は制作進行の立場からチュートリアル的に、後半はデスクの立場から全体を俯瞰しつつトラブルにまみれたアニメ制作全体を描いている。締め切りが伸びないプロジェクトワークで、ステークホルダーが多くて要件も曖昧、コミュニケーションも体制も十分でない状態のお仕事ってこうなるよなぁ…というものに塗れていて、(タローまわりの誇張はあっても)リアリティがある。人手不足の中、貴重な若手が急にやったことないマネジメントをさせられるのもあるあるで、クセの強いチームメンバーとのやり取りとトラブル対応で疲弊していく、その中にもやりがいと達成感がある…というのが絶妙に身に覚えがあってなんとも言えない気持ちになる。プロジェクトのリアリティだけでなく、外連味のある展開や表現もあちこちにまぶされており、エンタメとしてのバランスも良い。

キャラクターは非常に多様だがそれぞれ立っていて、特におっさんたちがとても魅力的に描かれている。メンバーは有能な者だけではなく無能・無気力なトラブルメーカーや、社会性の欠如した一級制作者もいて現実を思い起こさせるし、主人公の仲間たちもなかなか芽が出ず腐りそうになったりと決して順調ではなく、ご都合主義に陥っていない。長く燻っていた声優志望の子が最後に回収される展開はベタではあるが見事。

映像は決して超一級ではないが、作中劇と重ね合わせた演出は凝っているし、作中で嫌というほど枚数の多い作画の大変さが語られることで許容範囲が広がることもあり、十分に楽しめた。最終話のCパートはなくてよかったような気がするものの、構成としては24話通じて見事で、途中で飽きたり疲れたりすることもなく一気に見ることができた(この制作がなぜアクアトープや永久のユウグレを作ってしまうのか…)。P.Aには頑張ってほしい。



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