いつもの鼻につくズレたキャラクター、ポエムでの会話、陳腐な展開。こいつらは一貫して自分のことしか見えてないし、そこに無自覚なまま自分たちを善人だとか被害者だとか特別な人間だとか思いこんでヒーロー・ヒロインを気取っている。徹頭徹尾メタ認知ができない子供のまま、自認だけ肥大化して大人のように振る舞おうとしている。本当に滑稽で痛々しい。学園青春モノで主要人物の中にこういう人物が混じっていることはよくあるし、それが大人になっていく姿を描く名作はある。しかし、この作品は登場人物が全員判で押したようにこういう痛々しいキャラ造形である上に、作者がその痛々しさに気づいていないように見え(どうも最新刊でようやく気づいて相対化できたようだ)、一向に解消される様子もなくただただ痛々しい。この酷い土台の上にくだらないギャグやただ下品な会話を入れてくる。うんこの上に七味を載せたような味わいでとても咀嚼できない。