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とても良い

前回あまり伝わっていなかった(というのもアニメ的にはマイナスだろうが)アトーフェとの戦いの恐怖が改めて夢として描かれた。ザノバがいて、エレクトリックがあって、ペルギウスが出てきたからなんとかなったが、普通に戦えば闘気を纏えないルーデウスはアトーフェのような存在には歯が立たない。予見眼をもってしても動きに反応すらできず両断される。今回闘気の説明があったことで、そのあたり多少は伝わったのかもしれない。
若者が楽しようとすると怒り始めるが、頑張っていると褒美をくれる親戚のおじさんペルギウスは相変わらずザノバと馬が合い、視聴者すら忘れていたかもしれないルイジェルド・スペルド族の救済が一歩前に進む。この話も決して過去のものというわけではない。アリエル、ルーデウスとの問答はかなり省略されており、だいぶ浅く見えるのが残念だが…

そしてやってきましたターニングポイント4。ターニングポイント3で現れて以来久々にヒトガミが登場し、ともにターニングポイント3を振り返る中、助言どおりにしていれば万事うまく収まった、と絡まれる。原作ではどういう経過を辿ってどういう結果に辿り着くのかもう少し細かく語られたが、そこはざっくり省略。それでもその選択と現状を前世の男は受け入れる。これは、迷宮から帰還した後に数ヶ月かけてこれまでおざなりにしていたことを積み上げなおし、パウロの責務と意志(と若干余計なもの)を引き受け、グレイラット家としての日常を家族とともに作り上げ、守るべきものが出来た今があるからこそ。これが過去と重ねながら日常編をしつこくやった1つ目の意味だろう。
夢から覚めた後に未来の自分が現れ、ターニングポイント4終了となるのだが…この時点で視聴者は、ターニングポイントというのが一体何なのか、正確には知らされていない。知らされないまま3つ重ね、ここまで来た。1回目はナナホシの転移と魔力災害、2回目はオルステッドとの邂逅、3回目はベガリット大陸への渡航、そして4回目の今、老人は何を語るのか…そしてこの一見バラバラに見えるターニングポイントとは一体何なのか。本当の意味でそれがわかるのは、まだ遠い先の話。

今回は明確にヒトガミがルーデウスを騙した演出がされていたわけだが…前世の男はここまでのヒトガミの助言の結果から判断し、ヒトガミの言うことを信じる気になっていた。だが、出会ってしばらくはかなり警戒していたし、それは視聴者も同じだったはず。それが、助言によって事態が好転する経験を重ね、苦難や喪失はあったものの、たどり着いた現在でこれ以上ないほどの幸福を得た。その描写がもはやくどいと感じるくらいに。その結果、視聴者すら無意識に、ヒトガミは味方…少なくとも敵ではないと、警戒を解かされていた。だからこそ、「お前は今、ヒトガミに騙された」で意表を突かれた、ずっと警戒していたはずなのに…これが日常編をしつこくやった2つ目の意味。3つ目の意味は、おそらく来週わかるだろう。

色々と省略はあるのだけど、いつか映像化されるTP4、そしてその後の展開が見たいと原作勢は皆思っていたことだろう。ここまでこのクオリティでたどり着いた、それだけで最上級の評価としたい。



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