やはり、霞拳心がラスボスとしてダメすぎる。ラオウは拳法家として頂点に立ち天を掴み、力による支配という、正しくはなくとも堂々と筋を通してそのために非情になった。霞拳心は、核を使って浄化と救済を行うという目的(実際は自分の気に入る者だけがこの世にいればいいという幼稚な願望かつ自己欺瞞)のために、ナハシュの教団に取り入って欺いて簒奪を狙うという姑息さ。漢のすることではない。そんな小者が、北斗神拳伝承者たる霞拳志郎の最期の相手として相応しいか?と。
原作と内容を違えたことで、キャラ設計とシリーズ構成における構想力の低さを露呈してしまっている。残念という他ない。