英雄色を好むとも言うしなぁ。娼婦と相性が悪いとは限らない。
ベルくんvsアイシャのバトルはスピード感があって見応えあった。ヒキガエルの最期は相応しいものだったかと。
やはりフレイヤが動くとイシュタルは手も足も出ない。仮に殺生石の儀式が成功したとしてもイシュタルが有利になったとは思えないぐらいにフレイヤファミリアの眷族が強そうだった。そもそも元ネタの神話から考えても、フレイヤの神格の方が上位だろうと思う。
フレイヤが「品性」と言ったのはまさにその通りかと。イシュタルは古代メソポタミア(シュメール神話)においては最上位に近い序列に位置していて(但しバビロニアの創世神話「エヌマ・エリシュ」にはその名がない)、ギリシャ神話のアフロディーテとローマ神話のウェヌスの原型とも言われる強大な信仰を集めた女神だったけど、キリスト教が隆盛する頃になると「バビロニアの大淫婦」と貶されるところまで品位を落とされている。
このダンまちのすごさは、そういった元ネタの神々の神性の考証に基づく設定要素が見受けられる点にもあると思う。
ヘルメスのトリックスター性も遺憾無く発揮されているし。ダンまちでのヘルメスは、世界と神々が求める英雄にベルくんを仕立てようとしていて、フレイヤも所有欲を露わにしつつもベルくんに英雄性を期待しているという感じかなと。
ゼウスの存在も気になる。ギリシャ神話ではゼウスは全知全能の主神、ヘルメスはゼウスの息子でヘスティアがゼウスの妹だから、ヘルメスはヘスティアの甥に当たる。ダンまちではそこまで設定が反映されるか分からないけど。