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とても良い

虎杖と直人のバトル、見応えあった。ナナミン登場のタイミングも胸熱。
宿儺からすれば、生まれて間もない真人などヒヨッコの小者なんだろうなと。二度はないと言ったし、最後は宿儺がプチッとやってしまうか、ナナミン&虎杖のタッグで祓うか。それとも取り逃がすか。

順平が言い放った「命の価値は概念(まやかし)」を是とするならば「奪える命を奪う権利は誰にも邪魔できない」も概念でまやかしだ。
自己という思考する主体があるのと同様に、他者にも思考する主体がある。極論すれば、それらの価値は無いとも有るとも言える。つまり、黒か白かの二元思考に陥るとどちらも等価になってしまう。つまり、無だと思えば自他共に無となり、有だと思えば自他共に有となる。大乗仏教における「空」の思想はこの無と有を包摂している。
そこに照らして考えると、真人に毒された順平の考え方は、虚無主義(ニヒリズム)的で、有を含んでいない。ただ、真人の入れ知恵を抜きにすれば、順平には心があった。順平は自らの心の闇で真人を呼び寄せてしまい呪われたとしか言いようがない。そんな目に遭うほどの業の深さではなかったと思うけど、運が悪かった……。
真人は呪いであって人ではないからどこまでも虚無主義的、なのかと言うとそうでもなさそう。真人にも魂があって生存本能があり、思考する主体がある。それ故にやりたいことがあるわけで、虚無主義を謳いながら自分の魂に価値を置いている点で、思想的な矛盾がある。本当に存在(命)が無価値だと思っているならば、何もしたいと思わないはずなので、心にもない嘘を順平に吹き込んだのか、自分だけ世界の理の外にいると思ってるアホなのか。



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