原作者の意図が分からないけど、主人公の復讐の方針が「尊厳を踏みにじる」ことであるとこの回で明言された。自分の尊厳が踏みにじられたからと言って、相手に対しても同じかそれ以上の程度で尊厳を踏みにじる形で復讐をするのは正義とは呼べない(主人公は正義を執行するとさえ言っていたが)。鬼畜に対して鬼畜のやり方で復讐するのは鬼畜だろう。この主人公からは自己正当化と悪意と僅かばかりの善意が入り混じった思考が伺える。もし、この作品が主人公の復讐のやり方を正しいものとして扱っているのなら低劣と言わざるを得ない。歪んだものとして描いているのなら、好きではないという感想にはなるが、表現の一形態としての作品性は認める。