桓齮将軍は強いけど残忍だからなぁ。
有名な話ではあるけど、史記によれば嫪毐は車裂きの刑に処され、太后との間の子も処刑されたとされる。古代から近世までの中華の歴史上、国家に反乱を起こせば一族の処刑は当然の処置であり、この件については政が特に残酷というわけではない。
太后(趙姫)は史実的にも呂不韋の出世の道具にされ、悪女の誹りを受け、不幸な身の上だったと思う。しかし、罪人との間に成した子を許すわけにはいかないだろう。政に出来るのは実母である太后を死罪にしないことが関の山。
土下座までして政に子の助命を請う太后。しかし、この反乱で流れた罪なき人々の血は多い。太后の願いを叶えられずとも、せめて、政と太后の和解が成るような展開になってほしい。この2人は互いに政敵でありながら唯一の血の繋がった肉親なわけで。