実家のバカ息子、毒親の下で劣等感を植え付けられて、最低の人格形成を遂げてしまった感じ。その毒親も同じように育っただろうから、こういうのは世代間で継承されてしまうんよな。それでもどこかに良心が残ってたりするけど、負の感情や思考と絡まり合って容易には解けない。
毒親は最期まで「出来損ないが!」って言ってたな。まあ、そう言う人の親を何人か知ってるけど、幸せそうな人は一人といないし、一人は行き詰まって自死した。人間を強烈に優劣で見ているので、自分が劣っている側(だと思っている状態)になると、恥の意識に耐えられず自分の生を許せなくなってしまう。
主人公は自分を必要としてくれる人がわずかでも居ることに、前向きに生きる意味を見出していたようだけど、たとえ今誰にも必要とされなくても、ちゃんと生の尊さはあると思うよ。