擬似的な蝕を経て、ついにグリフィスが受肉。肉体は卵形の使徒とガッツとキャスカの子が混じり合ったもので、中身は5人目にして最後のゴッドハンド・フェムト(5年前の蝕でグリフィスが転生して魂だけの形になっていた)。
ルカ姉はやっぱり男前。一見蛮勇のようで、生き残ることを諦めない。
アザンの無傷で生き残るしぶとさも好き。
ニーナは恐怖も痛みも生きている証しだと実感しつつ、自分の弱さ狡さは脱却し難い性根だと思い知る。そしてヨアヒムと似た者同士、頼りなく支え合いながら行くことを決めた…彼女も人の本性の一つが象徴的に描かれてるよなぁと。
ガッツに心の寄る辺を求めて僧籍を棄てるファルネーゼ。ここも、中近世的価値観から近代思想への移行を象徴しているようで好き。"神が与える善悪"から"自分がどう思うか"へ。彼女の中で神は死に、目の当たりにした魔の跳梁を受け止め、神でないならば誰をと考えてとりあえずガッツの背中を追ってみるという感じかな。
ベルセルクはこの断罪の塔編以降がすごく好きなので、TVシリーズで丁寧にやってくれてよかった。CGはまだ模索の域かな…。来年の続編も楽しみだ。