丁寧に作られた作品という印象。全体を通して、細部の作り込みや登場人物の心情の描写は良かった。
サカサマだと思っていた者自身がサカサマだった、というオチは、なるほどそういうこと(観測者自身のバイアスでモノの見方・価値が変わること)はあるよなぁと思うものの、
『それを伝えるために、ここまでの大舞台(大作)が必要だったのだろうか』、裏返すと、『ここまでの大作で表現するにはテーマとして小さすぎるんじゃないだろうか』と、なんだかもやもやした気持ちが残った。
あまり難しく考えずに、純愛作品として見るのが良いのかもしれない。