<評価:S>
視聴2023.9.15
吉浦康裕作品を「アイの歌声を聴かせて」→「イヴの時間 劇場版」→「サカサマのパテマ」の順で見る。
イヴパテマアイと正統進化を遂げていると思った。
重力が正反対の世界を描く発想に舌を巻く。
ラストはいろんな解釈ができそうだし,見る側にそれを委ねている。
何から何まで独白に頼らないことに好感。ED曲がエスペラント(?)なので,解釈誘導の方向は決まっているようにも思える。
途中もいろいろと想像をめぐらせる点もよい。
劇伴がイマイチなのはご愛嬌といったところか。
アイうたの次の吉浦作品が楽しみ。
吉浦康裕だからロボットだと思ってたんだけど世界観に全振りしたSFだった
あとロボットじゃなくても主人公とヒロインの関係性の描き方ってとこは相変わらず素晴らしかった
何の頼りもなく恐怖に吸い込まれていく世界で出会った二人。勇気を出して信じてみたから見える世界の景色からは、サカサマな二人だから分かる変わらないものを感じた。
恐怖に吸い込まれそうな自分の手を離さないでいてくれたエイジへの気持ち。孤立無援の中で自分を信じてくれるパテマの勇気を守ってあげたい気持ち。サカサマな二人の想いが一つになって完成する絆が胸を打つ。
何が逆さまなのかクルクル視点が変わる。
パテマ達を穢れた地底人だと思ってたアイガ人の方が実は地底人だったという『猿の惑星』的などんでん返しが面白い。
途中まではちょっと退屈で、「パテマの身体柔らかそう。エイジはパテマのお腹に顔を押し付けられてイイなぁ」とか思いながら見てたけど、パテマ達が空の巨大な街に着いてエイジがパテマの感じてる恐怖を体験するところで「おおッ」となった。でも、アイガより文明が進んでそうな街で何が起こるんだろうと期待したのに、無人で拍子抜け。オチが分かってから考えると、街じゃなくて災害前に作られた重力をいじるプラントだったみたい。
アイガの親玉が分かりやすい悪役だったのが物足りなかった。もう少し落ち着きのある、自分なりの価値観を持った大人だったら良かった。
アイガに来てる間、パテマのオシッコやウンチは空や天井にピューンと飛んでたのかな。
パテマはトイレはどうしてたんだろうか。
サカサマの物を食べるとどっちに飛んでいくんだろう。
上に飛んでいくんだとしたら大変な事になりそう。
アップサイドダウンという洋画と同じ設定だけど、あっちは矛盾だらけでいまいちだったのに対して、こっちはよくまとまっててどんでん返しもあり面白かった
意外と良かった。
脳トレですね。
結構面白かった。
丁寧に作られた作品という印象。全体を通して、細部の作り込みや登場人物の心情の描写は良かった。
サカサマだと思っていた者自身がサカサマだった、というオチは、なるほどそういうこと(観測者自身のバイアスでモノの見方・価値が変わること)はあるよなぁと思うものの、
『それを伝えるために、ここまでの大舞台(大作)が必要だったのだろうか』、裏返すと、『ここまでの大作で表現するにはテーマとして小さすぎるんじゃないだろうか』と、なんだかもやもやした気持ちが残った。
あまり難しく考えずに、純愛作品として見るのが良いのかもしれない。
脳トレになった。
とくに花澤香菜が嫌いなわけじゃないけど、なんか鼻につく感じがした。
しかも花澤香菜だと思ったら違ったという。耳鼻科行こうかな。
DTのときに見たい作品だった。
ストーリーがブツ切りなとこが多い気がした。
注)全体的に良い作品だと思います!
いまいち。もっとボーイ・ミーツ・ガールファンタジー的な作品かと思っていたら、たしかにそういった要素もあるものの、中盤のディストピア的で胸糞な印象の方が強く残ってしまって素直に楽しめなかった。あと敵の親玉が小物臭く、それでいていまいち何がやりたいのかがわからなくてすっきりしなかった。自分の信じる価値観がすべてで、サカサマ人(と呼んでいる重力が反対にはたらいている人々)のことが認められないのはわかるけど、そのわりには妙にパテマに執着するのはどういうワケなんだか。サドっ気まじりのロリコン変態男だったということなんだろうか。「互いに逆さまという異なる世界の二人が出会い、歩み合う」というテーマや音楽は良かったんだけどね。