アイルの過去回想、良回。
小学校6年生で自分が男の子──幼馴染の輝月が気になっていることに気づき、周りの子たちとは恋愛対象が違うことに戸惑う。
中学に入っても誰にも打ち明けることができずヤサグレてしまうアイル。自分は人とは変わっているので、本当の自分でいられる場所がないとケンカに明け暮れる日々。そこでアイルは高校生の冬夜と出会う。
冬夜はアイルと近い境遇の存在(孤独)であるにも関わらずどこか達観している様子で、アイルのことも優しく受け止める。アイルもそんな冬夜に憧れ、同じ箇所にピアスを開けたりする。
心配したミズホがアイルと公園で待ち合わせ、自分たちの元へ帰ってくるようにお願いする。アイルがミズホに付き合ってくれと告白するも、それは本当の気持ちじゃないと一蹴。代わりに、ずっとアイルの側にいて味方になると誓ってくれた。ここは1期で簡単に片付けられていた告白の意味がわかってスッキリした。
一方で輝月たちもアイルを心配して不良グループたちと邂逅。冬夜は彼らを見てアイルの居場所は確かにそこにあると確信し、臆病にならず仲間たちと向き合うよう告げてアイルの元から去っていく。
ラストは前回のキスシーンに場面転換し、本心を告げたアイルに、好きな人がいるから付き合えないけどこれからも大切な友だちで居続けると誓う輝月。本当の自分をさらけ出せる居場所があることを再認識したアイルは涙を流すのだった。
迷い立ち止まるモチーフで赤の信号機が多用される演出が素晴らしい。大切に想ってくれる仲間たちがいるアイル(≒走って追いかけてくれる輝月や、スマホの通知に届くたくさんのメッセージ)と、実は本当の意味で理解者がいない冬夜(≒1人海をバックにバイクを走らせたり、高い歩道橋の上で1人別方向を向いて話している)の対比もよかった。
思春期の少年少女が抱えがちな本当の自分の居場所を見つける、という俺が大好きなテーマをアイルの複雑な恋心をメインに巧みな演出と構成で描いたエピソードでした。