尚文へ初めて与えられた優しさだろうか、いや初めて感じた優しさか。
今まで「盾の勇者」というレッテルのみで散々無下に扱われてきた尚文。外から見るとどう見てもどちらが悪か判別できるものだったがこの気持ち悪い社会は違う。そのせいで心を閉ざす。ラフタリアの成長を感じていなかったのはここの影響が大きいだろう。
さらに今回のこの仕打ち。「だったらこんな世界―」悪に堕ちそうになる。ここからの演出は素晴らしいものだった。
ラフタリアから見た尚文を並べ、外からしか判断できない人々を黙らせる。そして誰よりも尚文を肯定する。他人を、そして自分すらも信じられたくなった彼を、自分は何があっても付き従うと伝える。これこそ尚文が求めていたことなんだろうね。自分を心から信じ、自分も心から信じられる存在。
今回で本当のパートナーとなったと言えよう。
これからが本当に楽しみだ。