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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

原作をなぞるのではなく、何を浮き立たせるかを追求した結果としての3期での改変。その経緯を踏まえると、今回の映画がどのような方向性になるのかは注目される点であったが、提示されたのは新しいユーフォであった。単なる3期の延長線上にある総集編でも、演奏面のクオリティを高めただけの再構成でもない。物語の主軸はあくまで久美子に据えられているが、その描写は過去に自らかけた呪い(実力主義)との戦いに、より人間らしくフォーカスされている。一方で黒江真由という存在はより濃い影を落としており、作品全体の陰影が一層際立っている。結果として、3期での(分かりやすい)救済とは異なる、異質さ(原作、みんなの話)を描き出すための前編であったという印象を受ける。ソリストの行方といった分かりやすい分岐に注目が集まりがちだが、むしろ重要なのは黒江真由の背景、その生い立ちや価値観の形成、そして彼女にとって「金賞」が何を意味するのかという点だろう。そこまで踏み込んで描かれるのであれば、後編は大傑作になる可能性を十分に秘めている。



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