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全体
普通
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

ものすごくもったいない作品だったというのが正直な感想。まず、何度も各話感想で書いてきたように、登場人物が多いうえに顔も似ており、名前まで変わる。さらに時系列も前後するため、相関図を必死に確認しないと何が起きているのか把握しづらい。一方で、物語自体にもかなり濃淡があり、重要なエピソードもあれば、最後まで本筋に何の影響も与えない話も少なくない。序盤は、一人の人物を多面的に描くことで人物像の解像度を高めたり、バタフライエフェクトのように世代を超えて想いが受け継がれていく構成だったりと、オムニバス形式で宝塚の群像劇を描こうという意図を感じた。しかし最終的には、伊吹桂子と岡部絵美の物語を田端若菜が紡ぎ、書籍化・舞台化するという結末に収斂し、(当初の意図とは異なる)現代的な価値観へと着地してしまった印象が強い。この方向性を目指すのであれば、物語全体の組み立て方も違ったはずだし、これだけ多くの登場人物を配置した意味をもっと活かしてほしかった。それぞれの人物やエピソードが有機的に繋がることもなく終わってしまったため、作品全体としては焦点がぼやけたまま終わってしまったように感じた。



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