姉の真意に気づいて水晶を圧倒する九音、ピアノを背景にした激闘が美しい。ここまで効果的なピアノ劇伴は『ダンタリアンの書架』(作品世界に合わせてクラシックサウンドで統一されていて最高)くらいしか記憶にない。(ピアノ主体でもないがゆるゆり三期の第8話冒頭も素晴らしかった。)
「空っぽ」を克服したかと思えば「もの思う人形」、満月へのあんまりな仕打ちである。アルマノクス(人形)を操る物であった糸が自分に見えるという演出は何ともグロテスク。
「傷を全て抱えていけ」といった事を水晶が言っていたが、これすら満月の受け入れるべきものなのか。「何もないを背負っている」ならば自由意思さえも。