「シナプス」等はよく聞くが「エングラム」の語がこの手の作品で出るとは珍しい。個人的な興味だが、『新世界より』でも「脳の僅かな糖代謝で何故エネルギー保存則を超越する現象が起こせるのか」といった話題があった様に、ここを追求するならばそもそも意志がどうした神経基盤で成り立っているかまで迫って欲しいところだ。
「この世の真理」という言葉は唐突に聞こえるかもしれないが、カントが恐るべき洞察で見抜いた様に時間と空間こそが我々の認識の形式であり、全ての知識はこの形式の下に獲得される。そしてそれは視覚系の空間マッピングや海馬のθリズムなどが実現していると考える事ができる。脳こそが源なのだ。さぁ大いなる神経哲学を!
エリサやクラリスのかわいいところが多い回。