ジュジュ様の……谷間……ゴクリ。
今回は第二期では自分的ベストエピソードかもしれない。原作では分かれていたエピソードを細かくバラして再構成して、見事にアニメの一話としての流れとまとまりを作り出していた。旭とジュジュ様のエピソードが、「好きなことを辞めること」を接点として重なり、響き合い、より複雑で深い味わいを生み出している。
ロベリアコスのジュジュ様が登場するシーンでは、思いがけず涙が出そうになった。原作を読んだときよりも強く心を動かされた気がする。それはたぶん、あきらめていた「好き」を彼女が取り戻した姿だったから。冒頭で旭が好きなことを辞めさせられた姿が描かれていたから、なおのこと。
原作のパーツを使って別の作品を生み出すに等しいくらいのことをやってのけているのではなかろうか。それでいて完成したフィルムは紛れもなく着せ恋であるという。細かく台詞をカットしたり変更したりして尺に収めつつも、可能な限り原作にあるシーンや会話を拾っていて感嘆する。
旭と似てなくもない経験は自分にもあって、ジュジュ様のように「マンガやアニメが好きでもいつか辞めないといけないのかも」と考えていた頃もあった。だから、全く他人事ではなくて、彼女達に強く感情移入してしまう。そんな自分に「ずっと好きでいていいんだ」と示してくれたのは、自分より先に大人になった上の世代の方達だった。ジュジュ様にとっての都や涼香のような。
で、実際大人になってみたら、都や涼香の言う通り。学生のときとは桁違いの経済力って素晴らしい!
今回は、いつにも増して作画、特に芝居作画が素晴らしかった。作画監督にはファンである小林恵祐さんもクレジット。作業している手元を逃げずにしっかり描いていて、だからこそ生まれる実在感と説得力がある。旭の過去シーンと、スタジオから出て行こうとするジュジュ様の歩きが特にお気に入り。