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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

1年ぶりに通して視聴したけど、やっぱりめちゃくちゃ面白くて最高に感動する、恋愛作品の中でも傑作の部類に入る作品だと思う。家出女子高生の荻原沙優と、サラリーマンの吉田さんが出会う所から始まる物語だけど、まずはこの吉田さんがすごく良い人。吉田さん本人は優しいと思ってない、普通のことだと思ってるっぽいけど、沙優への気遣いは勿論、会社の後輩である三島に対する面倒見の良さとか、三島だけじゃなくて先輩の後藤さんにも惚れられてる所とか、間違いなく優しくて魅力ある人間だと思う。とにかく沙優を大事にして、沙優が過去と、そして母親と向き合えるように支えていた。12話で、自分が代わりに沙優を育ててやりたい、けど自分には責任も資格もないからそれができない、だから親であるあなたしか沙優を育てられる人間はいないと沙優の母親に言って土下座までしたシーンはめちゃくちゃカッコ良かったし、作中1番の感動シーンだった。けど一方で、優しさではあるんだけど自分の価値観だけで勝手に全てを決めてしまう部分があるキャラだった。それを本編で三島に指摘されて以降、少しずつ変化が見られたから沙優だけじゃなく吉田さんもまたこの作品の中で成長したキャラの1人なんだと思う。そして主人公の沙優。母親との確執、そして高校の唯一の友人の自殺をきっかけに家出をして、いろんな男の家を転々としながら吉田さんの所に来たわけだけど、それまで植え付けられていた歪んだ価値観を吉田さんと過ごす中で少しずつ改めていって、過去、そして母親と向き合おうとしていた。かなり辛い過去の持ち主だと思ったけど、吉田さんや友達になったあさみに支えられながら成長し、前に進もうとする姿には胸を打たれた。その友達のあさみは、家出先の沙優の唯一の友達で、吉田さんと同じように沙優のために本気で怒ったりできる人だった。吉田さんだけじゃなく、この作品上、そして何より沙優にとって、あさみもまたすごく大きな存在だったと思う。後藤さんや三島をはじめとした吉田さんの会社の同僚達も沙優をそして吉田さんを大事にしてて、沙優と吉田さんの支えになってた。登場するキャラクター達は魅力的な人たちが多くて、重い時もありつつ最後はめちゃくちゃ感動する、本当に素晴らしい作品だと思う。



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