甘水直と澄美の過去を知った美世、死別ではないけど直前に自分も清霞と離れ離れになってしまっているからこそ、愛する者を突然失った直の気持ちが理解できて、直を止めるという決意と異能の覚醒に繋がったんだと思う。覚醒の描写の桜の美しさと音楽の盛り上がりも素晴らしかった。
自転車乗れない喜屋武さんがすごく可愛くて、沖縄の道が滑りやすくてーって言い訳してる所も微笑ましかった。夏休み編が終わったけど、作中時間でおそらく1ヶ月前後の中で確かに色々なことがあったし、てーるーが驚くのと同じように見てるこっちも沖縄の特徴や文化に何回も驚かされたし、そして楽しかった。残り話数は少ないけど、今後もてーるー達の様子を見たり沖縄のことを知ったりして楽しもうと思う。
「ドラゴンボールを探して色々な場所を旅する」という原点回帰とも言えるストーリー展開と、ドラゴンボールらしい凄まじい大迫力の戦闘シーンが見応え抜群の面白いシリーズだった。
時系列上は魔人ブウ撃破後だけど、ボール探しの冒険という意味では原作初期やGTの前半、子どもの姿になって戦うという意味ではGTに類似した要素を含んでいて、これまでのシリーズの特徴を包括したシリーズだったと思うけど、全体の雰囲気としては原作初期に近かったように感じる。ギャグシーンが比較的多くて、敵キャラも冷酷非道や残虐というよりは、悪役ではあるけど根っからの悪人ではなくて、コミカルな部分もあって憎めないキャラが多かった。特に魔人クウは本当に良いキャラだった。今となってはドラゴンボールと言えば激しいバトルというイメージが大きいと思うし、敵キャラでも有名なのはフリーザやセル、魔人ブウなど、冷酷なキャラが多い。勿論、フリーザ達みたいな敵キャラには悪役としての魅力があるし、Z以降のバトル展開もすごく面白い。けど、そのイメージが浸透している中で、あえてDAIMAのような原作初期の戻ったストーリーを描いたことは、原点回帰としても、鳥山明先生が関わった最後の作品としても、大きな意味を持っていると思う。
原作初期に近い雰囲気ではあったけど、ドラゴンボールらしい激しい戦闘シーンは健在だし、神作画でスピード感のある戦闘シーンにはすごく興奮した。懐かしい要素もあったし、ビックリするようなサプライズも多かった。特に、ベジータ超サイヤ人3や悟空超サイヤ人4の登場は完全に想定外で驚かされた。
ここまでのシリーズを見てきた身としても、それぞれのシリーズの特徴や要素を拾ってくれた上で見応えある面白いストーリーに仕上がっていて大満足の作品だった。鳥山明先生が制作に関わった最後のドラゴンボールを見届けることができたことを幸せに思うし、ドラゴンボールという作品を生み出してくれたことに心から感謝したい。
最後数分の怒涛の展開と衝撃のラストが凄まじかった。怪我を負わされて捕縛までされたラストの清霞の表情と美世への「愛している」のセリフがとにかく切なくて、それを聞いた美世の表情と泣き叫ぶ声もすごく辛かった。上田麗奈さんの優れた泣きの演技がここでも発揮されていて、より一層胸が締め付けられた。
前半の美しさ探し対決、人の美しい所を沢山見つけて言っていくという、皆が幸せになるような素晴らしいゲームだった。美しさとそれ以外の分類が意外としっかりしてて判定厳しめなのも面白かった。後半はキス回、1期にもキス回はあったけどあの時から彼女の人数も増えてカオスぶりも増してさらに面白くなってた。花園親子も期待通りヤバかった。今回も腹痛くなるくらい笑えて面白かった。
今更だけどやーえー結構良いキャラだと思う。比嘉さんのてーるーへの気持ちに気づいて今回みたいにさりげなくサポートしたり、怖い話をして怖がる比嘉さん達を楽しんだり、メインキャラ3人にも負けない存在感。前半パーで目論見通りにいった時の「良いモン見れましたわ」は多くの視聴者の心の声を代弁するセリフだった。今回もてーるーはリアクションが面白くて、怖がりな一面を見せた喜屋武さんと比嘉さんが可愛かった。イリオモテヤマネコの解説パートに登場したデフォルメされた3人娘もすごく可愛かった。