異なる国の王家の人間同士の恋愛を描いた作品でとても面白かった。出会いのきっかけこそロマンチックとは程遠いものだったかもしれないし、二人の気持ちに重点が置かれた結婚ではなかったけど、共に過ごす内に互いに特別な感情が芽生え、お互いのことを本当に大事にするようになる、立ちはだかる様々な困難を二人で乗り越えていくっていう展開は王道で面白かった。歌によって雨を呼ぶことができるニケの能力がここぞという所で発揮されて、その場面の感動をより際立たせるようになってた。序盤でリヴィは世界が美しいことを示せというようなニュアンスのことをニケに対して言っていたけど、お互い過ごしていく中で互いが知らない世界や感情を知っていき、ニケとリヴィという人間が、変化や成長という形で彩られていく、即ち二人が生きてる世界もまた美しく彩られていく。この作品のタイトルの意味はそんな感じなのかなと考えた。