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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

人間と妖人の関係の深化、そして悪しき妖人との戦いを描いた、妖怪系ファンタジーとしても恋愛系作品としてもとても面白い作品だった。妖人省に派遣された景たちとそこに所属する西王母桃たち妖人の交流がまず主題として描かれ、3組のカップリングがその中心に据えられた。作中では人間と妖人の関係はあまり良くなく、実際景と西王母桃たちも最初はお互い心を許すことはできていなかった。けど妖人が絡む様々な事件に共に臨んでいく中で、景と西王母桃、利劒と薄蛍、丸竜と雪洞・鬼灯のそれぞれが互い絆を深め、想いを通じ合わせていく様子がとても良かった。ストーリー後半は西王母桃の過去を軸にした話が展開されて、西王母桃の過去を通じて人間と妖人の関係、半妖の秘密にもスポットが当たり、神がかりの里の秘密とか中々おぞましい事実が明かされる展開もあった。ストーリー展開のシリアスになって時には辛いシーンもあったけど、西王母桃の母親である突羽根の過去、そして子ども達への愛は、悲しいものだったけど同時に胸を打たれるものでもあった。最終回ではメインの3組のカップリングがそれぞれ想いを通わせ、人間と妖人の関係についても、まだまだ課題はあれど少しずつ良い方向に変化が起きていることを感じさせる前向きな終わり方だった。ストーリー面以外だと、西王母桃の戦闘シーンの桜を使った演出、その時々の決めセリフ、薄蛍達による歌など和を感じさせる演出が個人的に気に入った。その演出の中で鮮やかに悪の妖人を倒す西王母桃はとてもカッコ良かった。バトルと妖人のドラマを心地良い和風の演出と合わせて楽しめる面白い作品だった。



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