話数が少なめ、かつ最終回以外は敵の鬼との戦闘がない修行編という位置づけではあったけど、その分アニオリ要素を多く盛り込んだ素晴らしい章だった。主に柱稽古での様子や炭治郎と鬼殺隊のモブ隊士達との交流を多く描き、原作をより良い形になるような補完し、さらにはこの先に待っている無限城編の内容に繋がるように構成していた。モブ隊士達の描写を増やすことによって、炭治郎やその同期のメインキャラ、柱の面々以外の鬼殺隊の隊士に対して愛着を持てるようにするというアニオリの使い方がとても良かったと同時に、後の展開を考えると中々鬼畜なことをしてくれるなぁとも思った。また、最終回以外では敵との戦闘が描かれない章だったけど、柱同士の手合わせのシーンもアニオリで加えることによって、この作品の醍醐味の1つである神作画戦闘シーンを本作でも楽しめるようになってた。ストーリーに加えて、オリジナルの戦闘シーンの追加や細かい演出などのアニオリ要素も素晴らしいものだった。豪華声優の起用も相変わらずで、前期も登場した釘宮理恵さんに加え、今回新たに速水奨さん、中尾隆聖さん、堀内賢雄さんなどが烏の役で登場した。ベテラン・大御所声優さんのほとんどが烏役で、もう豪華過ぎて笑えてくるレベルだった。そして最終回は、柱稽古編の最終回であると同時に無限城編への導入としても完璧な回だった。産屋敷邸におとずれた無惨とお館様との会話から始まり、お館様の自爆、珠世の急襲、そして柱達の集結など怒涛の展開が描かれた。産屋敷邸の爆発から悲鳴嶼さん、そして他の柱達の無惨への攻撃、そして無限城突入までの全てが劇場版レベルの神作画で、迫力あってめちゃくちゃ興奮したし、凄まじい緊迫感だった。原作既読でストーリーも知ってるけど、その上でもすごテンションが上がってワクワクした。前回の刀鍛冶の里編と、この後の無限城編を繋ぐ修行編兼箸休め的な章ではあったけど、そういう箸休めの章とは思えない位すごい満足感があった。いよいよ最後の戦いが描かれる無限城編が始まる。無限城は3部作の劇場版ということで、今までの集大成のような最高の戦いが見れるんじゃないかと思う。アニメのほうもついにここまで来たんだと思うと感慨深い。無限城編を楽しみに待ってる。