アッシュの過去という作品においての重要事項が明かされ、その後にさらなる急展開を迎える、物語が佳境に入ったことを感じさせる怒涛の内容で今回もすごく面白かった。アッシュの過去については、ノーランドとの関係、ロゼ(=サクヤ)ではない本物の弟との関係、皇重護との関係が絡んでいたその全容が明かされた。アッシュが直接手を下したわけではないし、本人も殺そうとなんて全く思ってなかったわけだし、アッシュが全て悪いなんてことは絶対にない。しかし、結果として弟も重護もアッシュのために命を落とした。本人が自分を責める気持ちも伝わってきたし、見てるこちらも辛かった。サクヤも、アッシュの過去を知らなかったとはいえ、ギアスを使い、弟のフリをしてアッシュを利用するという殘酷なことをしてしまっていた。ロゼ(サクヤ)とアッシュは互いに間違いを犯してしまったけど、それは2人とも互いの大切な存在を守りたいという気持ちから来たものだから責めることはできない。今回でギアスが解かれ、アッシュもサクヤのことを全部は許せないだろうけど、サクヤの事情、そして重護との約束のために戦うことを選んだ。サクヤを方も、アッシュの過去を知り、加えて今回クリストフに捕らえられ、目の前で人が死ぬ所を見せられることになった。一度は心が折れかけるけど、それでも、アッシュに助けられ、そして犠牲になった人達のためにも再び戦う決意を新たにした。2人の関係を揺るがす衝撃にも負けずに、改めて戦うことを決意した重要な章だった。前半の主軸はアッシュの過去と、サクヤとアッシュの関係ではあったけど、終盤には急展開が起き、おそらくネオ・ブリタニアも把握していない謎の兵器が動き出した。ノーランドが独断で何かを企み、ついに行動を開始したんだと思う。ナラはこれを把握していないようだったし、ヴァルターはノーランドではなくサクラに協力的、さらには今回の描写からキャサリンも過去に何かあってその行動にも変化が生まれそうだから、ネオ・ブリタニア側の内部も徐々に混沌としてきそう。最終章の予告も踏まえると、最後はネオ・ブリタニアを討つというよりは、ノーランドを討つという展開になっていくんだと思う。最後に向かって盛り上がりを見せている感じですごくワクワクした。今回のナイトメア戦の迫力は今まで以上で、アッシュやハルカ、クリストフ、キャサリン、アーノルドなど、実力者同士のナイトメア戦が多く描かれて、一進一退の勝負が沢山見れてとても良かった。そして最後の数分で、亡国のアキトの登場人物達やルルーシュのシリーズからカグヤやジノ、さらにはナナリー、そしてスザクも登場し、過去作視聴者に対するファンサービスも満載だった。最終章の予告から、今回登場した過去作のキャラ達もナイトメアに乗り、ノーランドとの総力戦になるんじゃないかと思う。これが本当ならすごく楽しみ。次回がいよいよ最終章、どういう結末をむかえるのか楽しみにしてる。