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全体
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

 数回の放送延期や制作会社の消滅など、アニメを取り巻く環境で色々あったけど、無事に全話視聴できて本当に良かった。見て良かったと思えるくらい素晴らしい作品だったと思う。
 この作品と登場キャラの心情の描き方がとても丁寧だったと思う。主に前半で中心的に描かれたひまりと依先輩の恋愛模様、2人の揺れる心情や悩みなどをすごく丁寧に描いていたと思うし、そこを丁寧に描いていたからこそ恋人同士になった2人を描いた時に2人の幸せそうな様子が強く伝わってきたんだと思う。2人の恋愛模様が描かれる中では、ひまりの明るさにはすごく癒されたし誠実さには感動した。主人公に相応しい、すごく可愛くて魅力的なキャラだった。依先輩も、クールな一面もある一方でひまりとの恋愛では様々な表情を見せてくれる可愛いキャラだった。ひまりと依先輩が過ごしている場面はどれもすごく癒されたし、この作品で一番の見所だったんじゃないかと思う。
 後半で描かれた亜季と志帆の関係や、志帆が所属するローレライが関係する人間ドラマもとても見応えがあった。亜季と志帆のそれぞれの心情の描き方が丁寧だったし、すれ違って衝突し続けていた2人が最終回で気持ちをぶつけ合い、新しく関係を始めることができるようになるまでの過程にはすごく感動した。2人も一度は失恋を経験しているキャラだけど、それぞれが気持ちに区切りをつけ、新しく前に進んで行けるんじゃないかと思う。志帆に関しては、これから亜季にアタックしていけば恋が成就するかもしれないし、依先輩に対する恋愛感情に区切りをつけた亜季の、志帆に対する感情が変化する可能性もある。新しく始まった2人の関係がどうなるのかも楽しみになるような終わり方だった。
 全編通じてどのキャラもすごく魅力的だったし、恋愛は勿論、友情のドラマとしても非常に感動的なストーリーが見ることができたと思う。SSGIRLSのメンバーの友情やローレライのメンバーの絆、どちらもすごく感動的で胸が熱くなった。深みのあるストーリー展開だったけどシリアス一色というわけではなかったし、癒される場面も多かった。特に、恋人になった後のひまりと依先輩、そしてひまりと百々花先輩の料理研究部コンビにはすごく癒された。こういう癒しの部分もこの作品の魅力の1つだったと思う。
 作中で披露された楽曲もすごく良い曲が多くて、その時の展開にマッチしたものやキャラの心情を反映した歌詞、雰囲気の曲だった。個人的には、ローレライの「メリトクラシ―」が特に印象に残っていて、力強い歌声や曲の雰囲気がとても良かった。
 続編制作は厳しいと思うけど、ひまりと依先輩、亜季と志帆、その他のキャラも含めて今後がどうなるのか、どういう人間ドラマや恋愛模様が展開されていくのかをまた見たいなと思う。



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