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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

ポストアポカリプス世界でホテルを続けるホテリエロボット ヤチヨとそこに集う面々の生活を描く。
最終話は地球外生命体が多く訪れる様になったホテルに、やっと地球人が来訪する。だが他のお客様と同じ様にしか喜べないと悩むヤチヨ。そして恒星間移民船に住む現地球人にとって地球はアレルギー物質の塊で、空気やウイルスは問題なくとも宇宙服を脱いで住めなくなっていた。きっとすぐに帰ってきますと言い残して地球人調査人は去っていく。すぐとはいつなのか教えろ人類のバカとヤチヨはお客様に暴言をなげつけ実績解除されるのであった。
全体を通して映像は美しく、背景美術が素晴らしかった。5話のウイスキーづくりは絵の手が込んでいてかなりの監修を受けているし、7話のロケット話は専門家の解説によるとテスト描写から打ち上げシークエンスまで本気のエンジニアリング描写。
オリジナルアニメですがシリーズ構成 村越繁でギャグテイストの中に切なさが通底する納得の脚本。キャラデザも竹本泉で嬉しかった。
OP skirt/aikoはテクニカルで挑戦的な一曲。1/4音といった音程の不協和音の凄さがX上で菊地成孔氏によって解説されている。ぜひフルバージョンで聞いて凄さを感じてほしい。歌詞も世界観に合っていて、本作向けに書き下ろされたものではないのが不思議なくらい。OPアニメも2人のダンスを一人で踊る様子が人類を待ち続けているヤチヨの心情を表していて美しい。 ED カプセル/aikoは、本作向けに書き下ろされ、こちらも切ない一曲になっている。
監督は春藤佳奈。恐ろしく力の入った作品でCygamesPicturesはゲーム会社の片手間ではない十分な実力を明らかにした。12話で終わってしまうのが残念。こういったオリジナルアニメが増えていってほしい。



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