海辺の田舎町の少年 湊(CV:あの)は父子家庭で酒浸りの父(CV:三木眞一郎)から虐待を受けていた。不知火の見える小島の神、べんちゃん(CV:花澤香菜)との語らいだけが安らげる日々。祈りと呪いが交錯する中、「本当の願い」を探していく。
原作・脚本・監督 片野坂亮。個人製作に近い36分の作品。90年代の熊本県津奈木町が舞台。
奏の声が良かった。いつものねっとりした声らしくない少年の演技で、はまっていた。
ストーリーは単純だが苦しいシーンが続く。映画冒頭の母との記憶にリンクする、二頭の鯨が泳ぐシーンで本当の願いが示唆される。正気になった父の声がする中、湊が鯨になって去っていく。昔話の様なラスト。短編だが濃密な作品だった。