"うん。魔法使いの行動は全て魔法だ。ご覧。"
ほんとにみるだけ(音声なし)なのか…てっきり彼らの会話に戻るものとばかり。前々回くらいからアバンで微妙に予想を裏切られるのが楽しくなってきました。
青葉つむぎくんやたら存在感のあって主人公みたいな声してると思ってたらはじまった過去編、主人公してました。
天祥院英智が学院のシステムを変える過去編の物語。奇人たちがまだ普通だったころ(現在比)の様子を興味深くみていたら、魔法使い(本物らしい)が登場して面白かったです。
逆先夏目(幼少時代)の声、短いですがなんとなくいいなと印象に残りました。
冒頭で示した、魔法使いの彼の言葉からはじまった(…というとちょっと強引かもしれません。彼の言葉に導かれてはじまった)この過去編。私も彼の魔法にかかってみることになったのかな、なんて思うとちょっとワクワクします。
"これがのちに「Trickstar」が結成されるきっかけのひとつになったのでした"
…きっかけの『ひとつ』なんかい!もうこれがきっかけなんだと思ったよ!
なんとなくここで波長があった気がして。面白かった。
侍従長の性格が掴めず、考えていました。有能なのか、無能なのか。原稿を任される程の女王の信任は、たやすく政治を壟断できる地位でしょう。にもかかわらず、人物が薄いと感じて腑に落ちませんでした。長くそのような地位にあった人物は(女王のお互いに歳をとったという発言から昔からの付き合いと見ます)、それこそノルマンディー公にならびたつような人物でなければおかしいのではないか、と。
その割には追い詰められてきて焦ったり、気がつかれなかったものの最後夜に抜け出すときには切羽詰まった様子を露わにしたり、どこか普通の人という印象がついてまわっていて(本人の認識としても確かそうでした)、その地位と人物の差に違和感がありました。ともすれば命を賭すほどに侍従長として職務へ強い矜持を持っている、というわけでもまたなく(もしそうならスパイのようなことはしないでしょう)。
考えて、スパイだったからこそ女王の黒子に徹する理想的な侍従長だったのかもしれないと思いました。スパイと気づかれないために理想的な侍従長を演じ、結果女王からも信任され、長らくノルマンディー公をも欺きえたのではないでしょうか。そう考えると彼はスパイとしてもまた有能なスパイ アンジェに教授するほどに理想的だった、といえるのかもしれません。
ビショップはシャーロットとプリンセスに嘘をつき続けた一つの結末とさびしさを残して退場しました。掴み難いながら興味をひかれるキャラクターでした。
追記 アンジェの「さびしい」よかったです
誓いのフィナーレからみています。絵本「リズと青い鳥」の話を聞いていて、「幸福な王子」が思い出されました。リズがどうして青い鳥を送り出したのか、最後まで明言はされなかったと思いますが、凍えしんで終わないようにということなのかなと思いながら見ていました。
二人とも青い鳥になっていつか飛べたら、いいですね。