ネタバレ指定すべきだったので、上げ直し。
完全な原作再現。神回と認定させて頂く。
躍動感あるクロコダインの襲撃、ダイがアバンストラッシュを放つ迄の溜め等、東映の技術の粋を集めたすばらしいアクション。
何より、ポップの「勇気」。
「それとも、オレみたいな小者が相手でも、汚ねえ人質作戦を使うのかよ」のあと、「お前も小者だな、ワニ野郎!」これは原作にあった台詞だったか?もし追加されたものなら、挑発の意図がより強調されていてとても良い。
これ以降、先の展開も含めたネタバレ。
無論、ポップの勇気がこの回最大のテーマと思う。圧倒的に不利な一対一の状況で、破邪呪文をブラスじいちゃんに放った勇気が勝利につながった。
後に、大魔宮に対して大破邪呪文を放つ際にも、ポップの勇気がキーになるという、よく似た展開があった。きっと、この展開を想いながら原作が書かれたに違いない。
かつてレオナが、「呪文の契約ができたのは才能がある証拠」とダイを評した。ダイ大には呪文の契約という概念があり、素養のない者は絶対に呪文を身につけることが出来ない。
クロコダインが「小者」と呼んだポップだが、マホカトールを含めたあらゆる呪文との契約を既に済ませていた。ダイが勇者の資質を持つのと同様に、ポップもまた大魔法使いの資質を持っていたことに他ならない。
資質といえば、不利な状況の最大要因を「ブラスじいちゃんが敵側に居る為」と分析したのもポップ。
のちにマトリフから「魔法使いはパーティの中で最もクレバーであるべき」という教えを受けることになるが、この時点でその様な資質も、既に持ち始めていると言えそう。