例年通り、ラス前回は実質最終回。ネタバレあり。
ネオキングビョーゲンは、この宇宙の真理は生存競争であると言った。生きる為には、他者を排除しなければいけない。「世の中そう出来ている」と。
のどかもこれに同意した。のどかは、人生の様々な試練や困難に打ち勝たなければならないことを「戦い」と呼んだけど、この二人が言う「戦い」、どちらも困難の克服や排除といった抽象的な戦いを指しているのかも知れない。のどかの言う通り、この二つに大きな違いはないのかもしれない。
プリキュアたちは自分を、ひいては地球を守らなければいけない。決して相容れない病源を排除し、生き残らなければいけない。
ネオキングビョーゲンとのどかの間には、ダルイゼンとの様な因縁はない。巨大ではあるが特別な背景は持たず、「ヒーリングッバイ」と言いいながら滅ぶ、普段のメガビョーゲンらと何ら変わらない敵。
既に42話で、のどかはダルイゼンを拒絶して自分や地球を守ることを選んだが、この決定は「戦い」に他ならない。42話ほど鮮烈ではなかったけど、困難の排除がプリキュアたちによって繰り返された。
のどかは物語が始まるずっと前から、生きる為に戦ってきた。
家族や友人。また42話では、その彼らの代表となったラビリン。彼らのような身近な者たちが居れば、のどかは病気にも負けないと言った。
「勝つ為じゃない、負けない為に。わたしがすこやかに生きる為に」
この意志の強さが、のどかに感じた「強さ」を支えていたのかも知れない。
今期はプリキュアたちが自ら正体を明かしていない。周囲の者たちは知らないふりをしていたけど、この正体バレは暖かいな。
最後回に残されているのは、おそらくヒーリングアニマルとのエピソード。ヒーリングアニマルたちについて語るのは、次回まで取っておきたい。
ところで、フウさんは出番なし?