綾がユヅに対して、「金で買われたのに幸せになるのって、どんな気持ちなの?」と独り言を言った。 もうすぐ奉公に出る、弟の身を案じての言葉らしい。珠彦は雇う側の立場も知っている者として、奉公は家族との永遠の別れではないし、不幸な出来事ではないと説くのだけど。奉公人の待遇は、奉公先によって大きく違っていそう。
珠彦は復学するという。子供たちに勉強を教えた経験から、自分は教師に向いているかもしれないと思っただろうか。 あのヘタレが、随分と前向きになったものだ。
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