サポーター

ぷーざ
@pooza

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良い

ジャンプコミックス25巻収録分。年明け初回だが、当然ながらお正月を意識する様なシーンはなし。
年末ギリギリまでハイテンションな展開が続いたが、ようやく落ち着いて観られる日常回的なエピソード。新武器の話題は少年漫画らしく楽しいが(ズタズタヌンチャク好き)、エイミさんの情熱的なカミングアウトをきっかけに、そこからメンバーの恋愛が一気に話の中心に。

レオナには変顔で喜ぶおいしいカットに加えて、「うんうん」という満足そうな相槌まで加えられた。変顔自体は稲田先生が作画の時点で加えたアレンジと想像しているけど、「恋バナ大好きな年頃の少女」という一面が現れた表情はとてもよい。微妙に変態的ではあるけどw
カットされたらしい「私たちはこの心で大魔王に勝つんだもの…!!」「たまった気持ちはスッキリはき出したほうがいいの!!!」という台詞は、この危機的状況であえて恋バナをするレオナの気持ちを伝えている。では、恐らくダイの力になりたい一心で破邪の洞窟にまで挑戦した、レオナ自身の気持ちはスッキリはき出さなくてもよいのだろうか?

片や、恋愛に無頓着なダイは恋バナには加わらず、夢の中で母親と再会。まったくダイは、レオナのことを大王イカ呼ばわりしたことがあるし(20話)、レオナのことをもっと大事にしなさいよと強く言いたい。
さておきこのシーンでのソアラは「憧れの隣のお姉さん」的な画づらで、相変わらず可愛いすぎる。「本当に母親とわかっていたのか?」と、ダイ本人に余計なことを訊いてみたくなってしまう。

この状況での一連の恋バナで一番大事なのは、「みんなに、いや特にあいつに喜んでほしくて」と言ったポップの気持ちだろう。
マァムも本人に悪気がないとは言え、まったく間が悪い。ヒュンケルへの気持ちを相談する相手として、ポップは一番選んではいけない相手であることに気付いていない。マァムは一時離脱回(21話)の時にもポップへの強い信頼を本人に伝えたが、いわゆる「いい人枠」だったという話でもある。
ポップは「今までだって、ただ意地はってやり抜いてきただけじゃねえか」とも言ったが、これは本当にすごいことで、ポップが経験してきたようなことを「意地はってやり抜く」ことは普通はできない。いや、恐らくメンバーの誰にもできないことなので、本当はもっと誇って良いはずなのだが、本人はそれに気付かず自分を肯定できずにいる。マァムへ気持ちが伝えられていないことも、これと根は同じ問題なのだと思う。
マァムへのやつあたりという自己嫌悪も加わって気分は最悪だろうが、どうか、マトリフが言ったことを思い出して欲しい。



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