中島愛生誕祭として視聴。1年前の今日にも同じ回を観ていたようだ。
愛に裏切られ絶望したクイーンミラージュと、それでもミラージュに愛を届けたいキュアラブリー。ラブリーの言葉は拙く青臭いが、まっすぐで熱い。
キュアラブリーの心の叫びを聞きたければ、まずはこの回を観なければいけない。シリーズ構成成田良美の渾身、密度の濃い脚本だ。
戦いの空間自体が敵首領クイーンミラージュの悲しみを顕しており、暗喩と小ネタが本当にたくさん詰め込まれている。
プリキュア全てのエピソードを通して、これほど詩的な回はほとんどないと個人的に思う。
残念なのはこれ以降の回で、この回以上の盛り上がりを作れなかったことだ。
個別にみれば良回もあったけど、あくまでシリーズ構成としては蛇足。この回こそが実質的な最終回だったと感じてしまう。