サポーター

ぷーざ
@pooza

Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
全体
良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
良い

記憶している限り、全ての回をリアタイで消化。
しかし期中に多忙になって、各話感想は途絶えてしまった。2周目が本番と思っているので、そこで挽回したい。

20周年記念作品として王道に寄せた作品。主人公ソラがみせる暑苦しいばかりのヒロイズムがいつも心地よかったし、メンバーは5人だがましろだけは特別であり、バディものとして成立していたのもよかった。
バディもの、無印への原点回帰の要素が多分にあるけどかと言って全く同じでもなく、主人公の性格の違いがそのまま作品の世界観になっていたのだろうなと。無印はなぎさの緩さがよかったところがあるけど、熱血漢のソラは作品の熱量を支え続けてくれた。
キャラクターは当然ながら「とてもよい」。とはいえ1年プリキュアやってて、キャラクターが「とてもよい」にならない様なシリーズは自分には不足ではある。

ストーリーは中盤まで順調だったけど、残念ながら、3クール目にあたりに中だるみしたと感じる。
理由は自分の中でははっきりしていて、敵方でこの時期を担当していたスキアヘッド、あまりに無意味な出撃が多かった。登場時には一瞬切れ者に見えたこのキャラクターだが、目的すら分からない様な者に、悪役としての好印象を持ち続けることは出来ない。
常々言っていることだけど、自分は悪役には共感したい。「当人なりの正義を持っている」「悪党だが言ってることに一理はある」ぐらいの悪役が好きだが、さもなければ「企みは悪事には違いないが、悪事なりに合理性がある」でも構わない。残念ながらスキアヘッドはどれひとつ該当せずむしろ無能、加えて最終局面に愚劣な精神性も露呈していて印象は最悪。
もっとも、「悪役会議を行なわない」という実験的手法も災いした可能性はある。悪役会議を見せていれば、何かの企みを通して無能という評価だけは免れたかもしれない。

終盤持ち直したのは、ストーリーの核心となるカイゼリンやエルレインが登場した頃。特にカイゼリンは、友人の為にぬいぐるみを縫う様な「萌え悪役」とでも呼びたい愛すべきキャラ。ちょっと新しい。
この作品「カイゼリンがスキアヘッドに騙されていたという物語」と、ひどく矮小化すれば言えなくもない。元々善人だったカイゼリンが不幸にならずに安心した。今からでも遅くない、カイゼリンには新しい恋でも見つけて欲しい。



Loading...