サポーター

ぷーざ
@pooza

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全体
良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
普通
音楽
良い

2024/3/3から2024/5/19にかけて、2周目の視聴を行った。
印象は前回と大きく変わらず、折り返しまでは本当に気持ちのいいヒロイズムが貫かれていた。キャラクターへの評価「とても良い」はここから。
一方で折り返し以降のストーリーは、初見で感じた以上に中途半端なものだったと感じた。

終盤の45話、カイザー・アンダーグとキュアノーブルの一騎打ちの展開がある。キュアノーブルの凄まじい怒りの形相がとても印象的。
この戦いでの正義は敵国の皇女カイゼリンにあり、「プリキュアの側にこそ正義がなかった」と感じたのは45話の感想に書いた通り。実際、キュアノーブル本人もこの行動を過ちと認めた。
「プリキュア陣営の者だから」という理由だけで、常にそちら側に正義があるわけではない。現代のプリキュアであるキュアスカイらには、だからこそ、より本質的な正義やヒロイズムが問われた。

といった具合に、実際に放送された45話も十分によいものではあったけど。
本放送当時の噂では、元々は更にエグイエピソードだった様だと感じている。そのまま放送されたら「キュアノーブルこそが悪」と言えるほどショッキングな真相になっていた可能性。キュアノーブルの狂気に満ちた表情は、本来の脚本の名残だったのかも。
本来の展開は、悪役会議シーンが避けられたのと同じ「子供番組だから」という理由で見送られたのかも知れない。

子供のために表現を工夫する必要は確かにあるのだろうけど、その為に物語そのものが陳腐化してしまうのは本末転倒。
自分の経験では、子供は完全には理解できないながらも意外と色々なことを吸収していて、成長と共に理解していくところがある。
子供にこそ本物を見せるべきで、言葉は悪いが文字通りの意味で「子供だまし」になってしまっていたところはあったのでは。



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