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全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

岡田麿里作品は好みが分かれる…というのはもはや周知の事実であり自分はどちらかというと賛よりの人間である、ということを前置きしておくが、結論から言うと面白かった。特に終盤の展開や演出はかなり好みだったし花火上がってるシーンとか結局家族愛に終着させつつも(現実世界での)娘に対して高らかに恋愛勝利宣言する母が可愛すぎたりとツボは抑えてる感じ。好きという感情の「イタイ」という感情を”痛い”と”(一緒に)いたい”と掛けてるのめちゃくちゃ良い脚本だった。
シナリオも全体通して割とわかりやすく構成されているので映画としても観やすいと思う。世界観も閉鎖されてしまった空間=幻の世界と開示するまでの過程も良かったし、描写も印象的。アフレコもよくて特にメインキャラの榎木くん、上しゃま、久野ちゃんは素晴らしいキャラクターへの寄り添い方だったね。
マリー作品の感動、という一点においては前作のさよ朝のが数段上だったように感じるけど一本の映画としては良い作品だった。



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