主人公は物語の中心にいるから主人公なのではなく、自ら主人公で在ることを選んだからこそ主人公になり得るのだろうなと今回の話を見て感じた
これまでのセレジア達、創作の世界からやってきたキャラクターは被造物と呼ばれ創造主達と対になるように描かれていたけれど、今回はそれぞれが主人公としての覚悟を示し背負っているものを示したことで独立した存在になったように思う。
更に言えば元から物語では主人公として設定されていた者だけでなく、創造主の世界に来てから段々と自分の覚悟や背負っているものを手にしてきた弥勒寺やひかゆもまるで主人公のように見えてくるのは面白い。
アルタイルはアリステリアに対し「ここは君の物語ではない」「只の脇役だ」と言う。確かにアルタイルと闘う物語においては主人公ではなかったかもしれないけれど、まみかのために最期まで戦い続けた彼女は紛れもなくもう一つの物語の主人公だといえるだろうね
そういった意味ではカロンの在り方は特徴的。カロンは物語の中では主人公だけれど、悲惨な世界に疲れ背負っているものを捨てアルタイルの考えに身を委ねてしまったことで主人公ではなくなってしまう。だからこそ既に主人公としての覚悟を示し、自分の物語を選んだセレジアと対立してしまう
それにしてもアリステリアだけでなく、セレジアまで消滅してしまうとは思わなかったな。セレジアは颯太の前に最初に現れたキャラクターだったから、被造物サイドの主役と見ていたんだけどな
通常は主人公が物語の途中で居なくなるなんて有り得ない。なら、『Re:CREATORS』の主人公は一体誰なんだろう?セレジアから後を託されたメテオラか、それともこれまでの全てを見届けてきた颯太なのか?それとも、それぞれが主人公として扱われる群像劇?