Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
毎クール4~10本程度のアニメを視聴。見たアニメの感想は出来るだけ書いていきたいけれど、5分枠の作品とかはあまり書かないかも

サービス開始日: 2016-03-14 (3496日目)

視聴状況

タカツテムがステータスを変更しました2日前
見てる

タカツテムが記録しました2日前
良い

恋愛でも血縁でもなく結び付いていたエンジとスズメの2人がアルマという存在によって関係が変わっていく様は特徴的かも
2人は科学者でアルマは兵器。アルマはあくまで研究成果でしか無く、制作したのも名誉のため。実態としてそれだけなのに、アルマが2人を親と呼び慕いアルマの見た目が子供である為に3人の関係性が一変し、名実が入れ替わってしまうなんてね
アルマに与えられた名称に二人が引っ張られ変化して行く様は面白いものでしたよ

二人で制作したのも偽家族を継続するのもアルマを完成させるため。そうした実の目的があるのに、何も知らないアルマは両親という名を大事にする
アルマに付き合って夫婦や家族のフリをするのはおままごとのよう。けれどアルマを完成させる、つまりは子供が持ちうる情緒を育てる過程は普通の子供を育てる工程と何ら変わらない。アルマを研究成果として見る二人の目線が早くも親として心配する実態へと移行していく様は一風変わった家族物として楽しめるかもしれないね
その割にはアルマの正体が兵器という物騒な代物であるのは気になるけども…



タカツテムが記録しました2025-10-04
とても良い

原作既読
登校中の喧騒や教室の賑やかさに反して比名子はひたすらに静か。というより、生きている鼓動を感じられないというか
何度か海のイメージに染められていたように、比名子の意識は陸上より海底に在るようで。音が届かず息は出来ず人は生きられない世界
だとしたら、海の意識に沈む比名子の傍に訪れた海のような汐莉が何を意味するのか、改めて味わえると確信できる第一話でしたよ

表情に明るさはなく、喪われた家族写真を見詰め、海の底に意識を引っ張られている比名子を見て「生きている」と感じ取れる余地は少ない。それこそ比名子を見て汐莉が身投げをイメージするのもやむ無しといった印象
けれど、比名子にも明るさが取り戻される瞬間があるね。美胡と居る時は彼女の声色も明るくなり、美胡に釣られて賑やかになる。美胡が傍に居る時だけは比名子もまるで救われているかのよう
それだけに美胡が去った瞬間から再び海の底に沈む様が強調される

生きている人間ならば海底に引きずり込まれるイメージに抵抗するのに比名子にその様子は無い。これは突如現れた磯女に対しても同様
比名子は汐莉に助けられた。けれど海の印象を持つ彼女とて生きている人間ではないというのは強烈。比名子を助けながら生を授ける者ではない
「食べに来た」という言葉は比名子を救うものとなるようで。ただ、それがまともな約束に成るわけがなく
忌避すべき望みを抱く比名子と忌避すべき存在の汐莉。生のない二人による物語がどのような印象を授けてくれるものになるのか、今後の展開に期待大ですよ



タカツテムがステータスを変更しました2025-10-04
見てる

タカツテムが記録しました2025-10-03
良い

近未来的な要素が溢れていた前回ではその近未来感によって様々な見方が出来た本作だけど、続く今回は超未来を舞台としている筈なのに描かれるのが前時代的で文明発達前のような光景だなんてギャップのある展開
それでいて所々に近未来の残り香が有るというのは不思議な話。一見すると別世界を見せられているかのようなあの光景は現代から全く繋がらない社会の話ではなく、近未来の先にあるが文明が望ましく発展しなかった前時代的な超未来という面白い光景となっていたね

アキラを助けてくれたイディ達の住んでいる集落は植物に侵食されているし、家の作りもコンクリートではないし、床に座って食事をするスタイルという、近未来でアキラが暮らしていた環境とは全く異なるもの
文明的な暮らしがすっかり忘れられている様子は限りなく前時代的。だというのに彼らの結婚様式は超未来的だね。性別に関わらず婚姻を行い更に人数に制限を設けないそれは文明発達前の一夫多妻制の路線を思い起こさせながら、全く異なる未来的な家族形態と思えるね

だから違和感を覚えてしまうのはそんな社会に立脚する前時代的な人々。管理官が幅を利かせ暴力の罷り通る様は文明の匂いを感じさせない
身勝手な暴力により他者を蹂躙する者に文明的な裁決や約束で対抗しようなど不可能、それこそ暴力で対抗しなければ
となった段で登場したユウグレは超未来らしいアンドロイドである上に暴力が罷り通る時代でも上位に立てそうという凄まじい存在。なのに、そんな彼女が求めたのがアキラにすれば現代的な結婚だなんてギャップが効いた話ですよ
0話でもこれからどうなるのか?と思ったけど、続く1話でもその印象は変わらないのは良いね



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-30
見た

タカツテムが記録しました2025-09-30
良い

永い時を生きる甚夜の在り方を体現するかのような、または祝しているかのような最終回
未来からやって来た薫は時の迷い人と言える。ただし、それは帰り方が判らないという意味ではなく、帰れるけど帰って良いかが判らない
これは甚夜にも言える事かな。彼は時の彼方に故郷を置いてきてしまったけど、葛野に帰る事が未来永劫に赦されないとまでは言えない
元居た時に帰れない二人が迷い着いた場所で想うもの。それは迷い人同士である為に安らぎを得られたように感じられたよ

薫の帰り方は案外容易に見つかったね。まあ、発言的には国枝の主人も未来からやって来た人間っぽいけど、彼は帰り方を知っているのに帰らなかった人間か
そこにある心の全てを知る事は出来ない。同様に元居た時にすぐ戻れない薫の心も全てが明かされるわけではない
ただ、心の断片を話せる相手は居た。それが甚夜であり、甚夜は迷っていた幼少期に受け止めてくれた人が居たからそれ以上迷わずに済んだ経験がある
迷っていても受け止め、帰れる場所となってくれる人が居れば迷いから抜け出せる

薫も心を受け止めてくれる甚夜が迷った先にも迷いから帰った先にも居ると知れたから、迷いを終えられたのかな
同様に迷い続けた甚夜も、待っていてくれたちとせと再会できた事は彼の心を癒やすものとなったのではなかろうかと思えるね
これから先も甚夜は時を迷い続ける。明治編では傍に居る野茉莉が現代では傍に居ないように、そこには多くの別れがあるのだろうね。けれど、現代で薫と再会できたように、多くの出会いもあるのだろうね
辿り着いた時の行く先にて幸せを断言できた彼の迷い時に思いを馳せてしまうような最終回でしたよ



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-29
見た

タカツテムが記録しました2025-09-29
良い

最終回は蓮司とリリーの会話を中心とするような形式で異文化交流とそれに紐付く恋愛模様を描くというよりも、2人が生活する異文化を描いた上でその先にある恋に至るかもしれない交流を真摯に描いているように感じられたよ
当初のリリーは確かに言い伝えのある花火に釣られていた。でも、その後には異文化である祭を心の底から楽しんでいるとも感じられた。変わらず彼女は異文化を楽しめる少女だね

家族+リリーの組み合わせで楽しんで居た所にやって来たリリー父は蓮司にとって熊にも等しい恐ろしい存在。けれどリリー父は熊と思われた事を光栄と感じる。娘を守る為なら父は熊にだって成れる
だから彼が問うのは蓮司が娘の害になる存在かどうか。対する答えは少しはっきりしない面はありつつも、リリーを傷つけないというその一点において迷いはなかったね
リリー父はその答えにある程度の納得は得られたようで

あの祭が元は異文化であったように、異なる文化存在であろうと交流を続ける内に自然な姿となっていくもの
だとしたら異文化として出会った蓮司とリリーも関係を積み重ねていく内に二人で居るのが自然な関係となるのかも知れない
花火の下でリリーが思い出したのは出会ったばかりの頃の関係。今回とそれは似ているけれど、あの頃よりも二人の関係が深まっているという意味では大違い。今後、蓮司とリリーが様々な遊びが出来るゲーセンを通して更に交流を深めていった先でどのような関係を築くのか、改めて楽しみに思えるような最終回でしたよ



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-28
見た

タカツテムが記録しました2025-09-28
とても良い

凛太郎が告白を正しく遣り直す為のデートは図らずして、薫子が思わぬ形で始まった自分達の関係を紡ぎ直すものとなったね
凛太郎は薫子との関わりの中で少しずつ彼女を好きになった。でも凛太郎には薫子が自分を好きかなんて判らないから「困らせる」なんて思ってしまう
だから彼にはその告白が間違いではないと伝える為に薫子は自分達の始まりを紡ぎ直すわけだ

薫子は語りの中で全てを明かしているわけではない。何故辛かったかも、凛太郎に何を言われたのかも
でも、そこは凛太郎を好きになった直接の理由ではない。好きになったのはきっと誰にでも優しく出来る彼の性質、薫子にとって最も大切な部分
次いで彼女が思い返すのは凛太郎に恋をして、それが走り出すまでの物語
凛太郎が薫子を好きになったように、薫子が凛太郎を好きになる物語がそこに在ったと知れる。その美しさには何度も悶えてしまったよ…!

二人は確かに千鳥と桔梗の生徒かもしれない。でも、それは対立を示すのではなく、薫子にとって好きな人が近くに居たという奇跡を唄う調べであったのは印象的
薫子が凛太郎を好きになった理由に千鳥は関係ない。改めて自分達は個の人間であると示し、自分とて凛太郎を大好きだと告げる彼女の姿はとても美しいものでしたよ……
原作で続きを読めるとはいえ、アニメはここで終わってしまうというのがあまりに勿体なくてもっと見続けたくて…。そんな身勝手な感情を抑えきれなく成る程のとても良いアニメでしたよ!



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-28
見た

タカツテムが記録しました2025-09-28
とても良い

霧島透子の脅威から麻衣を助ける為に東奔西走する咲太は忙しいね。でも、福山に発したようにまさしく「来た甲斐があったよ」と言えるだけの成果は挙げられたのかな
この回で描かれたのはそれぞれの拠り所は何者かを改めて問うような話と思えたよ
寧々は北海道では上手く行っていた自分の在り方が神奈川に来て麻衣の出現に鉢合わせた事で全てが揺らいでしまった。挙げ句に頼ったのが霧島透子という正体不明のシンガー。そうして無くした岩見沢寧々を寧々も福山もどう取り戻すかが描かれたね

思い出のマフラーを巻いていても寧々を思い出せなかった福山が彼女を取り戻す契機は彼女が本来持っているべき名誉を彼女が持っていないと知ったから
その後に福山が語る寧々の思い出は福山と寧々が紡いで来た拠り所のような人生で、それこそどうして忘れてしまったのかという話になる
自分や大切な人を見失う。そのような特殊な事態を前に赤城や咲太が自分の人生に当て嵌めて考えた上で「何処にでもよくある話」と捉え直せたのは良いね
ならば、自分を無くした寧々という特殊事態に対しても有り触れた自分の在り方で向き合える

福山が寧々に語る言葉も咲太が二人に告げた言葉も何一つ特別なものではない
ただ、特別でないから寧々はその言葉の頼りなさに反発してしまうのだけど、本当の寧々は特別でもないし頼り甲斐があるわけでもない福山と付き合っていて、今も愛されているわけで
それは頼るには不安定だけど、拠り所としては充分過ぎる岩見沢寧々という人間と言えるのだろうね

麻衣のイベントに集ったサンタクロースも自分を見失った人間達。自分が判らなくなり他人から見遣って貰えなくなった
そんな存在に咲太がしたのは偶発的でありながら最も説得力ある声掛け。流血という衝撃的事態を突き付けながら「大丈夫です!」と告げる。それはハプニング時に最も頼ってしまう自分という存在を取り戻さずに居られない状態だね。流石にあの状況で霧島透子を名乗る暇なんてありゃしない
咲太の奮闘が麻衣を守り、皆との再会へと導いた。それは一転して目出度い日だ。これで後は霧島透子の正体さえ判明すれば、というタイミングで待ってましたの劇場予告には震えてしまったよ。今から待ち遠しいね



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-28
タカツテムが記録しました2025-09-26
とても良い

作中でトワサの事を「1人シンギュラリティ」なんて呼称しているけど、この第0話は他にもシンギュラリティ、特異点と呼べそうな瞬間が様々に描かれていたね
アキラがトワサの家に引き取られた瞬間が既に特異点と言えるし、姉となったトワサが世界における特異点であるのもアキラにとって特異点と言える
一方でアキラ自身はトワサが特異点だから特別な存在と感じるようになった訳でもないと描かれていたように思えるね

作品内容は近年の技術開発を反映した近未来物として、見ているだけでもワクワクさせられるものとなっているね
本作でトワサは世界を変え得る存在として描かれている。そのような彼女に対して、アキラは同じくらいの特異点になるのではなく、弟からの脱却を目指そうと奮闘しているね
対してトワサもアキラを弟以上の存在と見始めている。両者共に互いを家族から脱却させようとしている。でも、現状は家族だし姉弟だしという点が恋愛的に面白い状況と思えたよ

作中で見られたトワサへの抵抗はそのまま特異点への抵抗でもあるかな。現状から未来へ向けて大幅に進化する行動はそれこそ変化への準備が出来ていない者にとって脅威でしか無い
その意味ではトワサがアキラの一世一代の決意を一度はスルーしてしまったのも同種の抵抗と言えるかな
でも、トワサ自身も関係を進化させたかったのは事実。だから彼女の方からも一世一代を見せつけると。まあ、このシーンはアキラがその上を行く決意を更に見せつけた為に大変ニヤニヤ出来るシーンと相成りましたが

二人は家族の関係をアップグレードして新たな家族の関係へ。これは互いに諒解が有るから成立するシンギュラリティ
だから、特異点のような存在からお出しされる進化への諒解を持たない者からは強烈な抵抗が示されると……
と、ここまでは話の筋が理解できるのだけど、ラストに提示された光景がシンギュラリティとかそういうのを超越していた気がしますよ?
キャラクター原案きっかけで見ようと考えていた作品だけど、想像していた以上に楽しめる作品となりそうですよ



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-26
見てる

タカツテムが記録しました2025-09-23
とても良い

れな子には紫陽花を家へ送り届けた事によって無事に終わったかに思える家出旅行。けれど、紫陽花にとっては行き先を決めずに始まった旅行を経る事に拠って向き合うべき問題が明確化された状態、つまり彼女の家出は終わってもまだハッピーエンドには辿り着いていない
その状態はそれこそ真唯が言うようにれな子が手助け出来る領域ではない。紫陽花が1人で向き合わなければならない問題かと思いきや、恋敵と言える真唯が手助けする流れは驚き

友人達は勘違いしていたけど、彼女らが言うように相手を優先して我慢してしまう紫陽花は自身を顧みない恋が似合ってしまう。その意味で彼女が他から抜きん出るような行動をする事もなかった筈で
今回は真唯が手助けしたかに見える構図だけど、その前に紫陽花が踏み出したから真唯は彼女に手を差し出せたと言えるんだろうね
ほんの少しだけ自分の為に行動できるようになった。それでも自分の恋を優先して他人を出し抜くような行為は難しい。特に真唯が既にれな子への愛情を表明している現状では

けれど、真唯が明かしたのはれな子が自身の愛情を完全には受け付けていない点、紫陽花が勝手な行動をしたからって未来は変わらない点
ここには王塚真唯が見せる深い愛情が有るね。それはれな子に求める愛情とは少し違う親愛による愛情。自分に訪れるかもしれない危機を他所に親友の幸福を求められる強さ
それは真唯から与えられる史上最高のアシストだ。後悔を避けるより行動すべき。そうして思うが儘に思いの丈をれな子に告げた紫陽花の姿は美しかったよ
…これでれな子の対応がもう少しマシだったら様に成るのに。これじゃ真唯が完全に道化になってしまうじゃないか(笑) さてはて続く劇場作はどのような話になるのかな?



タカツテムが記録しました2025-09-23
良い

現代編で妙な仲の良さを見せた甚夜と薫、その背景には何が有るのかと疑問だったのだけど、これまた妙な話が展開されているね
薫が突然明治時代に飛ばされる展開が奇妙なら、そこに割と馴染んでしまうのも奇妙。というか、甚夜は初対面の少女に対して、また薫は見慣れぬ甚夜の姿に対して馴染むのが早すぎない…?
甚夜は鬼との関わりの中で常とは異なる在り方をする者への慣れがあって、きっと薫は時間遡行に対する慣れがある感じなのだろうか?

だとしても、薫が明治時代の人間で無いなら本質的に馴れ合う事は出来ない。それだけに天女という言い訳が必要となると。まあ、それでも簡単に馴染みすぎている気がするけども
同様に関係に馴染みを作る言い訳を用いていたのが甚夜と野茉莉と判る展開は印象的。親子を名乗る二人は本質的には完全な他人。けれど、父と娘という言い訳を用いて関係を形作った
そこで野茉莉が本質を理解しながら、それでも甚夜を父として求める点に今の二人は本当に親子となっているのだと感じられたよ

一方でこうした言い訳的に関係を形作る言葉の危機に直面しているのも野茉莉と言えて
そうか、傍目には今の甚夜って年頃の娘を養育する父親が突然若い女を傍に二人も作ったように見えるのか
兼臣にその気はないし、薫が明治の時代でそうした関係に成る事もないだろうけど、そうした可能性に対して野茉莉が本当の母親について訪ね甚夜に意識させた上で新しい母は不要と牽制するシーンに幼い嫉妬を見てしまったね



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-23
見た

タカツテムが記録しました2025-09-23
良い


タカツテムが記録しました2025-09-22
普通

帰省旅行に他所様の子供が付いてくるって凄い状況…
さておき今回は判り易く異文化感が描かれていたね。日本の標準語に慣れてきたリリーにとって容易に理解できない方言を始めとして、普段は都会に暮らす彼女らにとって田舎の光景も異文化であるのは違いない
またリリーと違ってとても積極的に蓮司と触れ合う日葵の姿は恋愛的に異文化。ここまで揃うとリリーは完全にアウェイと思えるが、リリー自身はそういった異文化感を満喫しているように見えたよ

そもそも彼女は英国から日本という異文化へ飛び込んだ少女。だから慣れ親しんでいない文化であっても臆せず飛び込んでいく積極性を元より持っている。完全アウェイな環境であろうと見た事の無いゲームを見つければ、それを楽しんでしまう。彼女は異文化であろうと楽しめる人物と判るね
だから一緒にいる皆にも更文化を楽しんで貰いたいと思ったのかな。日本の田舎に英国風秘密基地を作ってしまうのは彼女ならではの遊びと言えるかも

けれど日葵が起こす異文化はリリーにとって慣れ親しむのは難しいもの。元より蓮司に対して積極的になる時はありつつも、恋愛的な積極性をリリーはこれまで起こせていなかった
それだけに普段とは異なる文化を持つ環境にてお婆さんが教えてくれた言い伝えはリリーの背を押すものになるのかな?まあ、リリーが行動を始める前にリリー父を蓮司がどうやって躱すかが問題となりそうな気もするけども(笑)



タカツテムが記録しました2025-09-21
とても良い

菓子パから始まった千鳥・桔梗有志の集いは凛太郎の家での遭遇や勉強会を経て一緒に海へ行くまでに。少し前まで壁が有ったのが嘘のよう
ただ、そのような仲の良さをとって全ての蟠りが解かれているというのはもしかしたら大袈裟な話で。凛太郎達と普通に過ごしてくれるから忘れていた昴の男性への恐怖、そこへ改めてフォーカスしつつ昴を仲良しの輪に入れてくれる朔達がただの善意で彼女を受け容れている訳では無いと見える回でもあったな

今回は様々な手法で昴と男子陣との距離を感じさせていたね。遠近感による深度の違い、影などが作る境界線、最も大きな物として波の内側と外側…
それは昴が彼らとは別の場所に居たいと思っているからそうなるのではなく、男子が苦手という深く影を落とす要素が彼女に壁を意識させてしまうだけ
だから男子達に感じていたのは苦手というより怖いに近い感情かな。こんな自分を受け容れてくれるのかという
それだけに朔が境界を蹴飛ばすようにして、「友達だと思ってる」と伝えてくれ、翔平達も同調してくれた事は何よりも良いシーンだったな
また、昴が波に手を突いたシーンは彼らと同じ場所へ行けた象徴に思えたよ

花火は綺麗だけど思いの外に終わりは早く訪れるもの
けど、綺麗なものは他にも在る。薫子は昴が柔らかく変われたのは凛太郎のお陰だと感じる。でも凛太郎は行動できるようになったのは薫子のお陰だと感じる。それらの関係はとても綺麗な情景だね
とても尊い綺麗さは互いに感謝を伝え合わせる。だからもっと綺麗さを続けたいと思う。そこで薫子が発した「会う楽しみを増やせばいい」はそれこそ凛太郎が望む情景で
ふと溢れてしまった本音の言葉、これをすぐ消えてしまう綺麗さとしない為に行動する凛太郎の想いは実を結ぶのだろうか?



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-21
見た

タカツテムが記録しました2025-09-21
とても良い

棺合わせのシーン、紗寿叶と心寿で見ているものが違いすぎてちょっと笑ってしまう
ホラーが苦手な紗寿叶にとって撮影現場はド直球ホラー、全てが作り物で他の何かに混ぜ合わされていると判っていても怖い物は怖い
対して心寿は虚実が混ぜ合わされた作り物のコスプレで原作ゲームだってミラの妄想と知っていても、撮影を通して『棺』やミラの世界を知れたと喜んでいる
紗寿叶のダメージは酷いけど、心寿の願いを叶えられたという満足度は高いのではなかろうか?自分の好きだけで満たされた遣り方でなくてもそれに代わる好きが表現できているなら後悔はない。そのように感じられる最終回だったかな

前々から海夢に壁を作っていた旭の本性が酷かった、本当に酷かった(笑)
彼女は推しに好きを伝え過ぎてしまう懸念から壁を作っていたようで。というより遠くから見守る事で好きを伝えている感じかな。直接に海夢へ好きと言うより、海夢が幸せに過ごしてくれる事が旭の好きに繋がるのだろうね
……まあ、旭のあの過去回想からこういう感じの「良いこと」へ繋げる表現には割と困惑させられる感情が無くもないのだけど。旭的には幸せそうだから全部OK!って感じなのかな…?

合わせが終わったら告白するつもりで居た海夢は結局告白しないまま。ただし、代わりの方法で彼女なりの好きを表現していたね
というより、海夢はこれまで様々な方法で新菜への好きを表現してきた。今回の合わせに同行して貰ったのもその一つ
また、新菜が言う「喜多川さんの家から見える夕日、綺麗ですね」という言葉だって、あの夏目漱石の言葉を想起させる要素を含んでいるようにも思える
今は未だそのままの言葉を伝える勇気がなかったとしても、新菜ともっと過ごしたいと思う、彼への好きを表現したいと思う。そうした諸々が溢れ出るようなツーショや二人の遣り取りは、様々な好きを肯定する本作らしさが感じられ大変満足感の高い最終回でしたよ!



タカツテムが記録しました2025-09-21
良い

霧島透子を名乗る岩見沢寧々とはどのような人物かを探る話となっているのに、探れば探る程に霧島透子も岩見沢寧々も曖昧となっていくのは恐ろしい構図
寧々が誰からも観測されない状況は、かつての麻衣が咲太に救われずそのままを過ごすIFの姿かに思える。それだけに寧々を救うべきは咲太ではなく、福山であるべきなのだけど、肝心の福山に寧々は観測できない。その手遅れ感が更に状況を悪化させる
寧々も福山も忘れてしまった大切な事。それをどう思い出せるのか。状況解決に必要な一手がむしろ状況を悪化させるというのは如何ともし難い話だね

岩見沢寧々が岩見沢寧々という形を失っていくのと時を同じくして、霧島透子も霧島透子という存在を曖昧にさせるね
最初は特定の誰かが霧島透子を名乗っているのかと思われた。けど、動画を通して察せられるのは多くの人が霧島透子に成り代わる事態。もはやこれじゃ霧島透子は現象だね。そこに人を見る事は出来ない。同様に自分が寧々であると忘れた彼女も人間らしさを置き忘れたかのよう
誰かの悪意ではなく現象が麻衣の命を狙い出したかのような事態に対して、どこまで咲太は麻衣を守れるのか、そしてそんな咲太を麻衣はどう見守ってくれるのか。次回に期待ですよ



タカツテムがステータスを変更しました2025-09-20
見たい

タカツテムがステータスを変更しました2025-09-17
見た

タカツテムが記録しました2025-09-17
とても良い

オープニングがこれまでの振り返りだったり、ゲストキャラが勢揃いしたりする要素は最終回らしさに溢れているね。まあ、同時に未知の人物達をラストにぶち込んでくるのも最終回感はあるんだけど、それらを組み合わせた事で最終回らしさが減って名雲と真白の探偵日和はまだまだ続くのだとも思えるね
そんな最終回は探偵事務所喪失の危機という急場でありながら、何とも普段通りといった印象の内容。それで居ながら話の構図は名雲と真白がどのような関係か表しているかのよう

アスレチックを前にしての二人羽織や真白でマウスパッド作ったり歌唱したり。それらに共通するのは真白が鉄砲玉のように困難に立ち向かっていく構図
既に身体が衰え始めた名雲にとってフィジカル的な無理が出来る真白は最高の相棒。けど、真白は考えなしに突っ込むから、名雲が年の功で以て備えておく必要がある。2人は役割分担が出来ていると判るね
でも、実際は二人共しょうもない部分もあるからアスナロやマキ、アズハの助けが要る。それが彼らの日常を愉快痛快でカオスな笑える日常へと変化させてくれている

最終エピソードは探偵らしく警察の闇を暴く!…筈が(笑)
まあ、雑な導入の時点で勘違いか何かなんだろうとは思っていたけど、想像以上にしょうもない真実だったね!
結局、名雲も真白も期限までにお金は稼げず。けれど、それで終わりとせず「何とかなる」の精神でやっていって、本当に何とかなるのは名探偵として10年以上のキャリアを持つ名雲ならではの在り方か。だというのに結局は真白に振り回されてトラブルへと突き進むのだからこの組み合わせは面白いですよ
ノーマーク状態から予想以上に楽しめた本作。機会があれば再び楽しみたいものです



タカツテムが記録しました2025-09-16
普通


タカツテムが記録しました2025-09-16
とても良い

れな子と紫陽花の家出旅行に混ざり込んだ真唯の登場によって二人が形成していた時間が崩れてしまうのではないかと危惧させられたけど、良い意味でそうはならなかったね
真唯は確かにれな子を放っておけない一心でやって来たかもしれない。けど、れな子や紫陽花を不快にしたいわけじゃないし、真唯も紫陽花も気遣いの出来る人物。それ故に突如真唯が混ざり込んだ旅行となっても心地良い雰囲気が守られたのだろうね
その反面、気遣いの出来る真唯だからこそ気遣う紫陽花の心へと鋭く切り込めたのだろうね

駄菓子屋でメニュー作りをしたり、一緒に記念写真を撮ったり、祭を浴衣で楽しんだり
それらは突貫的に始まった旅行とは思えない程に充実しているね。これらは真唯のお陰に拠る処が大きいね
紫陽花は前回描かれたように共に行動する者に楽しくない思いをさせないように気遣うタイプと明かされたけど、真唯は共に過ごす者に最良の時間を提供するエスコートタイプかな
ただ、それは花取が言ったように真唯の「寛大なご厚意」によって成り立っている

だから真唯にはあの雰囲気に釘を刺せる。正確には紫陽花がれな子の同行をなあなあで済ませられないと金銭の負担を申し出たように、家出先で見出すべき何かに気付いていない紫陽花に対して自覚するよう促す権利が在る
欲しい物を欲しいと言わず、他者との調和を優先していた紫陽花に欲しい物へと手を伸ばさせる為に。これこそ紫陽花が家出旅行において、本当に向き合わなければならない問題だったと言えるのかもしれない

紫陽花がその答えを見出そうとする場合、れな子が同行する家出の中では難しいし、既にれな子への恋心に迷いを抱かずれな子を欲している真唯の存在が在るならば別の問題も生じうる
けど彼女の中で答えは旅に出る前から出ていたというのは驚き。でも、紫陽花は自身の調和を崩さない為にそれを直視して来なかったわけか
真唯に背を押され、れな子の笑顔に出迎えられ。それでも紫陽花はれな子に伝えられなかった。調和から抜け出す事を正しいとするか、真唯やれな子との調和を保つ事を正しいとするか。紫陽花の家出旅行はまだ終わらないようです



Loading...