話、飛びました…?と思ってしまったけど、この第2期は中部ブロック大会を描く感じになるのかな・…?
前期ではメダリストへの夢を描き、飛躍しようと滑り始めるいのりの姿が描かれた。そう捉えると、同じく中部ブロックに辿り着いた他の少女達もいのりと同じように飛躍を続けて来た存在と捉えられるのかな
なら、司が大会を前にして高得点の取り方にメランコリーになっているのはそれだけ今までのいのりのままでは勝つには難しい相手という事で
それだけにムキムキアピールで先手を獲ったいのりは正しい……と言えるのかなぁ(笑)
ただ、いのりは競う少女達を自分と同レベルとはすぐには捉えないね。彼女の油断の無さが現れている
そう思うと、油断成らない競争相手の枠に収まらない飛躍を既に始めている光の規格外さも見えてしまうのだけど
今のいのりと光は隔絶された環境にいる。光に追い付く為には飛躍を越えた飛翔を行わなければ……と思っていたら、とんでもない背伸びをしたね!
いのりが上を目指すように、オリンピックに手を伸ばしている者達は更なる上を目指している。いのりの飛躍は理依奈の飛躍を呼び寄せたね
いのりにとって今見える上にいる者という存在の象徴が飛躍を宣言した。釣られて宣言返しを行ういのりの様子は良いね。ムキムキしてる
さておき、この二人って出会ってなかったんだっけ?となってしまった耕一といのりの遭遇。これも飛躍と言えるのかな…(笑) というか、本当の飛躍は耕一自身のもの。スケートを愛していた芽衣子が去った為にスケートへと近づけなかった彼が愛息子の頑張りを見る為に足を運んだ。それは司が知らずして続けていた努力が小さな実を結んだかのよう
いのりは確かに大きく遠い星を目指している。でも、その道中には様々な大きさや距離の星があって、いのりと司の挑戦はそれらの星と出会える道程とも成り得るのだろうと思えたよ
「なんということでしょう」の言葉を添えつつ、辺境の寂れた村が城塞都市ならぬ城塞村へと変貌していく様は圧巻
建造は素材を適当に集めればどうにか成って、掘削工事も筋肉バカやら老練の執事が居る為にどうにか成る。現代日本で都市計画に携わっている方々が見たら何を思うのだろう?と気になってしまうよ
まあ、これらの変貌が遂げられるのはヴァンが正しく未来予想図を描けているからなのだろうけど
ヴァンの生産系魔術、それは素材を基に物体を創造する能力ではあるけれど未知の物体は作れない。ヴァンが想像できる物でなければならない
ヴァンが前世持ちという土台はありつつ、それ以上に住人や部下から何が欲しいか、彼らの生活を守る為に何を創らなければ成らないかを真剣に考えているから適切な生成を行えるのだろうな
これらの流れはヴァンの中で領主としての自覚が早くも目覚めているのだろうと感じられるポイントでしたよ
一咲といさきの境遇や受け止め方が事前に捉えていたよりも遥かに重いものだった……
零は両者を別人格ながらよく似ていると評した。その理由は人の輪への溶け込み方な訳だけど、彼女にはそもそも人の輪に溶け込みたいという望みが底にあった為かな
同様に一咲といさきがニンゲンに成りたい理由も両者の望みが底にあると言えて。でも、底に在るから2人は互いの望みを正しく測れていなかったのだろうね
尾々守一咲と尾々守いさきに訪れた災難は周囲の人狼と境遇が逆であった点か。他と同じなら彼女らは自分の在り方に悩まずに済んだ。異なるから自分の在り方は間違っていると悟った
それらの認識は体験から得たものなんだけど、肝心の体感が微妙に異なるなんて想像できなかったのだろうね
それはディスコミュニケーションなんだけど、体験の共有によってコミュニケーションは不要と感じてしまっていた訳だ。それは共感すらしていない状態
零の接し方はそれを踏まえたものになったような
ニンゲンでしか無い彼は一咲といさきの境遇なんて共感できない。しかし、ディスコミュニケーションの痛みは知っているからその点は共感できると伝えられるし、伝える事で一咲に伝える大切さを教えられる
今までの自分達は体験していても、体感し伝え合っていなかったと反省した一咲といさきが始めたのは交換日記。コミュニケーション方法として非常に初歩的だけど、これまで言葉を交わした事のない彼女らにとって初めての歩み
日記の内容は体験していても一咲からの言葉を体感したいと敢えて読んだいさきの関係性に尊さを感じられたよ
Bパートの話は『フリーレン』らしい話。旅の途中に訪れた街で面倒な頼まれ事を請け、油断ならない魔族と戦う
この話で特徴的存在と言えるのは宝剣かな。貴族が飾り魔族が求める、欲を呼び寄せるかのような厄介物。宝剣を求めて無法を通す姿には魔族も人間も変わらない普遍性が見える。寓話的なお話
だからこそ普遍から外れた特殊に過ぎる南の勇者の話が冴えてくる
彼は何から何までイレギュラーだね。未来を見通し七崩賢を破りヒンメルに後事を託した
自身の死を知覚していようとそれ以上の救いを求め魔族を討ち取った。この救いというのは己の救いではなく人類の救い、救世の志しによって行っているのは特徴的
また、未来にはヒンメルという別の勇者が現れる事で自身の偉業が隠れてしまうとも認識している
それでも死地へ赴いた彼に普遍性を見る事はできないね
けれど、特殊性に満ちた南の勇者であろうと彼によって齎された平和には普遍性が見えるのはいいね
広く知られていなくても救われた地域の者達はヒンメルを崇めるように南の勇者に感謝を捧げている
また宝剣の街だって、欲に塗れた宝剣を無欲的に守る事による平穏を豊かに享受している
それらはどのような依頼であろうと、何かが連綿と続き人々の平和へと繋がっていくのだというヒンメルとフリーレンの信念を感じさせるかのようだったよ
付き合ってまだ一週間、されど既に一週間。初々しいような情熱的な透乃眼と夜香の交際模様に見ているこちらまでニヤニヤさせられてしまいますよ!
生産系魔術って『鋼の錬金術師』みたいに素材に応じて作れる物が限定される、みたいなタイプではないんだ。いきなり豪邸まで建てるなんて色々な意味で驚きですよ
さておき、ヴァンが辿り着いた領地は早くも襲撃中。領主であるならば防衛は責務となるけど、子供でしか無い彼が何処まで実務を担うべきか、担わないとしたら何を為すべきか?それが問われた回となったような
ここで課題となった点がエスパーダの台詞に表れているね。無理をすれば盗賊は撃退出来るかも知れない。けど、領地であるならば撃退後の統治も考えなければならない。だからヴァンに求められたのは盗賊を退けるよりも死傷者を出さない事か
ヴァンが前に出るというのは確かに妙案では有るのだが間違ってはいる。その間違いを彼に心酔した者達が正すべく、ヴァンの統治方針に沿った遣り方へと意思統一されるのは良い展開
領主ヴァンと領民達の顔合わせ、本来なら頭ごなしに統治を決めたって良いだろうに、ヴァンは相手の見解を問うた上で統治方針を決めているね
その方針は彼だけが頑張るものでない点は印象的。彼が自虐したように戦闘力は期待できないし、国法を変えられる訳でもない。だから皆と協働しての地道な一歩一歩が必要で
方針決定後、自分達は何をするか、相手に何をして欲しいかを明言する彼は早くも領主としての姿が揺るぎないものとして見えてきたように思えるよ
引き篭もり生活を止めて人外少女達と向き合うと決心した零はいわば人間として再出発した形。対して少女達の側も見た目は幾らか人間だけど、人外的要素も持っている為により人間らしく成れるよう出発した形と言えるか
外見だけを見れば普通の少女でしか無い彼女らも接してみればちょっとした瑕疵を「人間らしくない」なんて捉えられかねない存在。好き嫌いではない食事傾向はその代表格と言えるかも
だからこそ、人間か人外か曖昧な領域を少しずつ詰めていく必要があるのだろうね
鏡花のダンスが上手くない点は普通の人間であれば個性とか短所と言える程度なのだけど、ダンスがしたいから人間を志し、期限内に人間に成れないと致命的な彼女の境遇は普通の人間に無いもの
けど、鏡花は境遇を悲観しないね。むしろ好きな存在に成る為に自ら”歩み”出した自身を誇ってすら居る
それは同じように自ら歩み出しつつ、鏡花のような境地に到れていない零にとって眩しいものだろうね
一咲は人狼と言っていたから満月の夜には何か有るだろうと思っていたら朝から人格交代ですか。おまけにギャル化するとか吃驚…
一咲といさき、これが身体を共有しない別人なら実は問題ないんだろうな。でも満月の日だけ人格が入れ替わる仕組みだから彼女はどっち付かずの中途半端になってしまう。人間に成りたい理由やあの過去と併せて考えると、現状を肯定的に捉えているようには見えないけれど…
そんな彼女に対して、家と学校では言動が違い過ぎる零は何を言ってやれるのかな?「生徒が一人増えた」との捉え方が響くと良いのだけど
再び始まった後悔を取り戻す為の旅は永い時を生きるフリーレンらしさに溢れたものに
永きを識るフリーレンの知識や記憶には過去が混ざっている。それはフェルンとシュタルクを扶けるものとなりつつ、ヒンメル達と旅をしていた過去とフェルン達と旅をする現在を繋げるものとなるね
だからか、フリーレンが体感したパーティの在り方はフェルンが体感するパーティの温もりへと繋がっていたように思えるよ
封魔鉱の鉱床に迷い込んだシーンではフェルンだけでなくフリーレンまで無力化。普段はフリーレンの戦力を頼りにする事が多いパーティなだけに、その状態は不安を誘うものだし、シュタルクもフリーレンの期待に応えられるとは自分を信じられない
そこで活きるのが過去に発せられたヒンメルの言葉か。アイゼンはパーティの命を預けられる事に臆していた。けれど仲間がピンチの時には恐れず敵の攻撃や落ちる天上の間に割って入る。だからこそ、そんな便りになる仲間が無理だと言うなら「皆で逃げよう」と伝えてくれる
パーティとして前衛は任せるけれど、任せっぱなしにして独りにしたりしない。それがパーティの良さなのだろうね
ただ、そんな前衛なら他のパーティだって欲する。ヴィアベルの勧誘は象徴的
フリーレンパーティって魔王を倒すみたいな目的で一緒にいるわけじゃない。パーティを維持する理由が少し弱い。だからフリーレンはシュタルクの意思を尊重するしフェルンは不安になる
でも、独りで戦っていたシュタルクはフェルンに支えられる事によって逃げずに済んだ戦士。パーティというよりフェルン達と一緒に居たい理由がある
それを告げられたフェルンがシュタルクと共に居る事で恐怖を乗り越えられた、独りではなくなったと感じられる表現が描かれていたのは良かったな
改めて3人での旅の行く先を楽しみたくなる仕切り直し回だったね
有言実行を標榜し恐れる事など何も無いかのように振る舞う山吹は鬱陶しい程に存在感が強烈。けれど、そんな彼の存在が夢に向かっての歩み出しに不調が見える六花や寧々にとって良い刺激となるようで
六花は山吹と違い衆人環視で歌う緊張を知る為かファンの期待を前に自分の歌を披露する事はできなかった。そんな彼女にとって六花を驚かせる為だけにギターを猛練習し罵声の中で歌い上げた山吹の姿はそれこそ夢の為に何処まで本気になっても良いか示すものになったような
あんな無茶苦茶をする山吹でも緊張はする。そして緊張はしてしても無茶苦茶は出来る。その鼓動は六花への応援歌になったかのように思えるよ
寧々は演技力を求められているのに、演技の素となる経験に自信が無い為か他者を納得させられる演技が出来なかった
そんな彼女にとって、寧々にいい演技をさせる為だけに一時的な交際をし3週間も付きっきりになる山吹はインパクト大。寧々は山吹との一時交際の先にキスまで想像してしまうわけだけど、それこそが彼女にとって交際に拠って得られる告白に至るかもしれない演技の素か
だとしたら、山吹はそこまでする気はなかったしオーディションは落ちてしまったのに寧々は漫画に沿ってキスのフリをした行為には早くも変わり始めた彼女自身の感情が潜んでいるように思えたよ
かつては人を呑み込む恐怖の火に立ち向かっていた松永が恐怖に呑まれた状態から始まる物語といった所か
彼がなぜそのような状態に?という疑問はあるものの、周囲は恐怖に立ち向かい前に進んでいる様が描かれるのは印象的
深雪は火事の恐怖を知っていても夫を生活のため火事場へ送り出すし、斎藤は松永こそ必要だと命を懸けて彼を引き戻す。また火消し達もかつてと変わらず火事場へと身を躍らせている
その様を横に恐怖で己を失ってしまう松永はどのように火の恐怖を喰らって行くのだろうね?
アバンで作品概要を説明し、OPで視聴者の心を掴む始まり方は親切心と温もりに満ちているね
転生者であるヴァンは見た目は幼くても中身は成人しているから、「まだ幼いのにこれだけ出来るなんて凄い!」という評価は貰える。けど、どちらかというと生来持ち得る誠実さによって人格を評価され人気になっていくとのは特徴と言えるのかもしれない
ヴァンの能力が明かされるのはエピソード終盤でそれも大多数の人間に明かされている訳でもないのに、あれだけ家臣や民衆から好かれているのは前世や能力に拠らない彼という人を表しているね
前世の経歴があるとは言え、通常3倍の勉強量に耐えたり剣の訓練も熟せたりとヴァンは大変さを受け容れられるタイプであると見えてくるね
だから彼の心こそが最もの魅力で。そんな心に触れたのがカムシンとなるのか。実の親から奴隷として売られた彼はヴァンに過大な金額で買われただけでなく、住処と仕事まで与えられた。でもカムシンが最も心打たれたのは差し伸べられた手ではなかろうか?何の迷いもなく差し出した手にはヴァンの優しさが詰まっていた
いわば、カムシンはヴァンファンクラブ代表みたいなもので。同様にヴァンに魅了された者達が随行する左遷生活は決して暗く苦しいものには成らず、明るく心魅せられるものになるのだろうと期待できる初回と感じられましたよ
人間に失望し人間から離れた生活を送りたかった教師が、人間に憧れ人間に成りたい人外達を教え導くというのは面白い構図
いわば零は生徒達に、生徒達は零を羨む関係性と言えるのか
ただ、気になるのは人間に失望している零は生徒達が憧れる人間の在り方を希望溢れるようには語れない事か。むしろ彼が語れるのは人間の暗い部分。
冒頭部分の引き篭もりシーンが目立つ為に零をそのような目で見てしまう。けれど、あの高校に採用されたという事は零には生徒想いな一面があるという事で。その点は事前説明が有ったとはいえ、トバリ達の見た目や性質に過度な驚きを返していない様子に見て取れるね。彼なら生徒達を優しく教え導けるのだろうと思える
でも、零は彼女らが焦がれる人間の良い点をまだ教えられない訳で。彼女らが人間へと変わっていく中で零も彼女らが憧れるような人間へと変わっていくのだろうか?
絵に描いたような純朴な娘・コニーが悪逆を絵に描いたような女性・スカーレットに憑かれる事で人生が一変しそうな立ち上がりの話となったね
コニーはあまりに純朴すぎて他者に喰われてしまうような娘。雑な罠に嵌められてもそこから逃れるすべを持たない。それ故に汎ゆる他者を喰らってしまうようなスカーレットがコニーに憑依した際のインパクトをより強く感じられるようになっているのだろうね
仕舞いには喰らう側だった筈の浮気相手が貴族連中に喰い物にされてしまうという一種の快感を感じさせる顛末。けれど、スカーレットの境遇を見るに、浮気相手を喰い物にしていた貴族達とて喰らうべき復讐相手に成り得るような…
復讐など望まないだろうコニーと死してなお復讐を志すスカーレット、あまりに対極な2人がこれからどのように貴族社会を生き抜いていくのか期待感を持てる初回でしたよ
原作既読
見るからにキャラの濃い山吹が薄い記憶に基づいてかつての想い人を探す、と表現すると恋物語に思えるけれど彼がしたいのは訂正。アポロの認識に濃く刻み込まれてしまったかもしれない自分の発言を痕跡無く消す為に行動しているようで
放送部の少女達は既にキャラが立っており掲げる夢も大層なもの。けど、夢に至る為の技術・技能はまだ薄っぺらい。そこにキャラの濃い山吹が関わる事で彼女らそれぞれが持つ夢の色が濃くなっていくのだろうと感じさせる初回だったね
また、山吹との再会を受けてメッセージを送るくらいに彼を気にしているのに、正体は明かさないアポロの思惑も気になる作りとなっていたね
本作序盤は正体の見えぬ汐莉に翻弄される比名子という認識が強かったのに、それぞれの願いが明らかとなった今となっては汐莉の願いはどうしたら比名子に届くのか、比名子が願いを叶える事は悪と言えるのかと、双方の擦れ違い又は相手と己が全く異なる存在でも寄り添い続けようとする一つの愛が見えてくるかのようですよ
やがて大切な人の死に至る約束。汐莉が交わす事になった約束はとても苦しく、そして優しいものに思えるよ……
温泉地で美胡・汐莉と過ごす比名子は本当に楽しそう。…楽しくする事で死を目指しているなんて思いたくない程に
だから比名子から約束の話を持ち出したのは、彼女自身に楽しいの先にある死に疑問を覚えてしまった為ではないかと考えてしまう
二人の関係はいつか悲劇で終わる。それでも汐莉は明日は比名子が生きていられる未来を選んだ。それを強いた酷さを自覚しつつ比名子は変わらず終わりを望んでいる
2人の想いは交わらないのに、道が交わる事で未来が繋がってしまう
結局、最終回に至っても2人の願いはスッキリした形になる事もなく、幸福に至る事もなかった
けれど、互いに明日を約束し、今は傍に居ると確かに選んだ。そこにあるのは汐莉の妥協であり、比名子の願望であり
果たして汐莉はひとでなしだったのか、それとも比名子の方がひとでなしなのか。それは曖昧なままだけれど、いつか来る終わりを目指して幸せな日々を楽しむ2人の姿に何とも言えない感情を抱かされた最終回だったのでした…
最終回はイアナの周囲にある死亡フラグの存在を強く感じてしまったな
冒頭であっさり倒された吸血王は結局のところ、自身に近づく死亡フラグに気付かなかったと言えるか。彼はイアナ好みのビジュじゃない時点でイアナを近付けるべきじゃなかった。そんな死亡フラグを察せられなかった時点で彼の負け
けれど、本来の死亡フラグはイアナに向けてのもの。正体を隠して近付いたカグラという存在はイアナだけでなくヨミすらも傷付ける災厄の死亡フラグとなったね
カグラの正体を契機に明らかになるのはイアナが知る黒歴史以外にも破滅に至るフラグが彷徨いている点か
黒歴史を知る事が優位性のイアナにとってその事態は手に負えない。ソル達の助力を借りても限界はある。それだけに最強のヒーロー・ギノフォードが信頼を寄せ、コノハを守ると誓ってくれたのはかなり心強いシーンだったんじゃなかろうか
黒歴史については誰にも明かせない。けれどコノハを守るギノフォードは居る事はイアナに無謀な行動に出なくても良いと伝えてくれているかのよう
ただ、イアナが独りではないと伝える象徴的シーンが料理を爆発させるシーンに成るのは果たしてどうなんだろうね(笑) そりゃギノフォードに可愛らしい一面があるのを知れて愉快っちゃ愉快なのだけどさ(笑)
あと、真意はイアナに伝わらないままだけど、ソルだって近くに侍ってくれるし、ヨミは相変わらずイアナ最優先。死亡フラグがそこかしこにあったってイアナはどうにか黒歴史世界でやっていけるんじゃないかと思える最終回となったね
それだけに、新たに提示された死亡フラグが描かれる日が来るのか気になってしまうのだけど…
熱滾るレースは前回やってしまったので、どのような最終回に成るかと思いきや、熱が他の者へと移り滾っていく様が描かれたね
大井を主戦場にし一花咲かせんと吠えるイナリワン。カサマツに挑んだ彼女が意識するのはオグリの栄光か
かつてのオグリは東海ダービーを志し、日本ダービーを志し、更なる飛躍を目論む中でタマモとの勝負を志し…。栄光を目指す側だったオグリは有マ記念を勝ち取った事で栄光の象徴として目指される側となった。そうした反転が感じられる最終回だったな
イナリはその小さな身体にどれだけの負けん気を宿しているのかと思うくらい導火線に火が付いたタイプ
メンタルや走りに脆さはあるが、それでも勝つ時は勝つ派手さも備え持つ。それはカサマツで走っていた頃のオグリを彷彿とさせる要素かもしれない
カサマツから中央へ来たオグリのように、大井から中央へ殴り込みをかけると豪語したイナリが意識するはオグリキャップ
オグリの挑戦は頂点に到達した事で一つの区切りを迎えた。しかし、六平が言うようにレース場で走る限りオグリという頂点目指して挑む者も現れるわけで
これからオグリを中心とした新たな時代が始まるのかと思うと、その物語もアニメで引き続き見たいと思わせる最終回でしたよ
旅に出た当初のアキラはトワサを見つける事ばかり考えていた。アキラと出会った当初のユウグレはアキラと結婚する事ばかり考えていた
けれど、7年を待ったアモルが2人の関係を変えたくて自身を様変わりさせたように、よくよく見ればアキラとトワサは旅を通して変わり続けていた
対して、障害として立ちはだかったヨクラータやヨイヤミはひたすら過去に囚われ続けていた。そう思えば、本作はアキラ達が未来へ向かって歩き出すまでを描く作品だったのかも。だから昔のアキラやトワサの話が描かれた最初の話は1話ではなく0話だったのかな
あれだけの荒廃と破滅が存在した過去から未来へと歩みだすのは難しいもの。ユウグレに好きを伝える為に暴走してアキラの命を奪おうとしたアモルは象徴的な壁か
新たな破滅を切り抜けるには選択が必要となるね。誰を選んで誰を失うか。それは元々アキラ達が目指していた結婚制度そのものであるかのよう
ならば、アキラの命かユウグレの命かではなく別の選択をして未来へと繋げられた基アキラとの邂逅はそれこそ未来を変える瞬間だったのかも知れない
本物・アキラと話すアンドロイド・アキラは模造品というより言及されたようにまるで子供かのように思えたのも貴重な認識変化
本物のアキラの死、そして判明したトワサの死。それらは過去が過去として終わった瞬間かのよう。ならば、今を生きるアキラとユウグレは改めて未来へ進む事が出来て
その際に、これまで出会った人々の未来へ進む様子が描かれたのもそうした傾向の一端か
アキラとユウグレはかつてのアキラとトワサのように結婚を申し込んだ。でも、それだけでなくアモルも好きだと告げあった。そうして結婚でもエルシーでもない3人の関係を築いていくと決めた。それは誰も知らない未来への道だね
そのような想いの中で取り戻されたアモルの涙にこちらまでじんわりした気持ちになってしまいましたよ……
途中で汐莉が慨嘆しているけど、汐莉と比名子が行ったものは到底対話などとは呼べない代物だったね
汐莉は嘘によって信頼を失ってしまった。比名子は希望を失ったから汐莉を信じる理由がない
どちらも主張を譲れず平行線。けれど汐莉が自らの祈りを切り捨てた事で打開案とは呼べやしない折衷案へと至るなんてね
また、汐莉視点を多く含んでいた為に汐莉のひとでなし感が下がり、却って死に固執する比名子を酷いと感じられる構図
それは対話によってそれぞれの主張が奇妙な感じに入り混じったかのよう
汐莉は確かに嘘を吐いていた。けれ比名子に生きていて欲しいとの願いは一貫していた
対して一貫性を読み誤らせたのが比名子か。美胡のお陰で日常を穏やかに過ごせていた、汐莉のお陰でイベント等に参加するようになった。それは彼女が明るい未来へ向かっているかのようだった。けど、ああした日々を過ごしても比名子の希死念慮は薄れなかった
なら今更対話しても比名子の意思は変えられない。比名子が変わらないなら汐莉が変わるしか無い
でも、汐莉が変わるという事はごく自然的で当たり前な願いを捨てる事であり
汐莉が選んだ約束は驚きのものだったね。喰べると嘘を吐いた事により2人の関係は破綻した。だから今度こそ真実に基づいて喰べると約束する。そうして2人の未来は破滅に向かいつつも守られる
こう見ると、ひとでなしと蔑まれた汐莉の方が真摯、比名子の方がひとでなし以上の何かに見えてしまう。特に汐莉が表情に出す以上の悲哀を抱えていると成れば
これではまるでひとでなしが誰であるかが入れ替わったかのよう
約束は交わし直された。このような事態になって、ひとでなしの物語はどのような安息を得ようとというのだろうね?
アマリリス夫人を助けられなかった後悔や反省から突っ走るイアナだけど、今回はソルやヨミが同行した事で彼女の無茶苦茶は少し色が変わるね
イアナは何処まで行っても無力だから誰かの助けが必要となる。これまでは成り行きで助けられる事が多かった。でも、それは無計画と変わり無いから手間は掛かるし、もしかしたらそれによってアマリリス夫人も助けられなかったのかも知れない
なら、既にイアナが制御できない事態になりつつある吸血鬼達を前にソル達に協力を願い出たイアナは黒歴史を変えるより先に自分を変えられたと言えるかも
けど、それ以上に己の遣り方を変えてきたのがシュクナか…
イアナは1人より2人3人と己を変えた。しかし、シュクナは追い詰められ独りになる状況を受け入れず敵である筈の多数に付いた。それは独りより、という点では正しくても誰かを助ける遣り方とは大いに誤ったもの
振り返ると、イアナの中でソルは隙あらば殺そうとして来る暗殺者疑惑がずっと続いてきた。だとしたら、ソルと二人っきりになってしまった状況は彼への見方を変えつつ、より多数を助けるきっかけと成り得るのかな?イアナが杭を自身に刺そうとしているのでは?と彼女を助けたソルの行動はイアナからの信頼を改めて得る一歩であるように思えるが…
最終回にしてストレートな家族ネタに振ってきたね
家庭を持つと家族か仕事か?なんて選択肢に直面するのは珍しい話ではないけれど、エンジとスズメの場合は仕事に自己実現や夢が直結しているし、なんなら家族の象徴であるアルマという存在が自己実現を目的とする中で生み出された点に特殊性があるね
アルマが生まれたのはエンジとスズメが愛し合ったからではなく、自己実現や夢の都合。だからアルマも二人の自己実現を応援する。でも、そこではアルマの自己実現が後回しにされていた訳だ
若い頃から対立しつつも周囲から才能や功績を認められない事に同じ鬱屈を感じていただろうエンジとスズメにとって、アルマを作り上げ、それが認められた点は夢の実現が叶った瞬間と言えそう
ここでアルマの物分りの良さ…というか、二人の自己実現の為に生み出された点が悪い意味で作用するね。アルマが居るのはエンジとスズメが夢を叶えるため。なら、逆に言えば更なる夢を叶えられそうな瞬間においてアルマが我儘で二人の自己実現を邪魔するのは存在理由に反する訳だ
でも、ここで3人が疑似家族として暮らしてきた点が良い意味で作用するね
アルマは二人の娘だから我慢ばかりさせられる環境に我慢ができなくなるし、娘より仕事を優先しそうなエンジをスズメは一喝できる。そしてエンジはアルマを優先しない自分を「俺らしくなかった」なんて言える
そうして三人が手にしたのはアルマの自己実現・夢を優先するかのような関係性であるのは良かったな
あと、当初から気になっていたエンジとスズメが本当の夫婦に成るかという点については…まさかの結婚ではなく合併で茶を濁すのは流石にどうかと思いましたよ(笑)
まあ、疑似家族モノのオチとしては満足度の高いものだったのかもしれないね
とんでもなく良い最終回だった!…そんな勘違いをさせられるくらいにそれぞれの想いが敷き詰められた素晴らしいレースとなったね…
ゾーンへ突入し他のウマ娘を絶対的な存在感で追い縋り追い越していくタマモはあれが勝者でなければ何なのか?と言いたく成るくらいの風格
彼女に追い越されるクリーク達はライバルに成り得ず置いてかれる。だとしたら、タマモをして追い抜くのに時間が掛かるオグリとはどのような存在であり、オグリ自身は絶対的な勝者を前に自分をどうしたいのか、という点が描かれる回となっていたのではないかと思えるよ
後方から並み居るライバルを追い抜いていくタマモは脅威。彼女の走りを前にしたら誰もが道を譲るように先へと行かせてしまう
でも、似たようなレース展開はオグリもした事があるね。オグリも後ろから抜き去る姿は驚異的だった。だとすれば、オグリとタマモは似たような存在と言えるかも知れず
タマモが抜こうとしているのに抜ききれず、オグリが離そうとしているのに離せない。二人は同じスピードで走り続けて来た。それが回想にも現れているような…
そんな二人の勝敗を決したのは僅かな差であり、絶対的な差だったのかもしれない
タマモは幼い頃より日本一を目指した。対してオグリは立つ事すら奇跡と知るからその先の走りに焦がれた。そしてその走りは自分の足だけで進めたものでないとも知っている
皆のお陰で走れたと述懐する彼女の走りにはカサマツや中央の皆だけでなくタマモも含まれる。これで二人のレースは終わってしまうとしても二人で走った時間は消えない。抱き合う二人の姿からはそのような事を感じてしまったよ
ラスト、完全に忘れていたライブ要素にぶったまげつつ、オグリが示した感謝にこちらまで涙ぐんでしまったのでした……
まさかこのような展開になろうとは……
前回ラスト、アモルの経年変化に視聴者は驚かされた。それはアキラ視点だと時間経過など感じられず何も外的変化を察せられなかったから
こうしたアンドロイドと人間の違いは何よりも時の影響にこそ現れるね。ただし、アキラとユウグレの間には存在せず、アモルと二人の間にこそ生じるそれは残酷なまでにアモルは二人と生きられない、エルシーなど望めないという事実を突き付けてくる
7年に及ぶアモルの献身は素晴らしいもの。他の者に代替できるとは到底思えない動機の理由は愛。動かない二人を前にしてもアモルの愛情は経年変化を起こさなかった
けど、見た目は随分と大人びて…。それが逆にアキラの罪悪感を誘発してしまったようで。見た目は変わったのに想いは変わらないなんて尊い話に思えて、答えられないなら相手の変化を縛り付けていたようなもの
でも、7年も二人を世話したアモルが返されたかったのはそのような罪悪感ではないのだから尚更に擦れ違いが痛々しい
ただこれはアモルの想いが変化しなかった為に生じた摩擦であるのだから、そのままでは大きな問題とはならなかった筈なのに…
ヨクラータが加えたのは想いをそのままに身体を変化させる行い。けど、経年ではない強制的な変化が想いの軋轢を起こすのは当然で
時の変化によりアキラが住んでいた頃とは様変わりしてしまった王真樹邸での衝突は3人の想いを変わらぬままに留められるのか、それとも変化に耐えられず朽ちてしまうのか、果たしてどちらだろうね……
今回の内に比名子と汐莉の対話に辿り着くかと思いきや、丁寧に段階を踏むね
妖怪である汐莉も美胡も嘘を纏って人間と付き合ってきた。そんな彼女らが真実の対話を人間と行おうと思えば、これまでの嘘を精算するか、嘘を嘘と認識されるかを選ばなければならないのかな
ただ、嘘を吐かれていたと人間側が認識してしまえばこれまでの信頼は崩れてしまうわけで。美胡も汐莉もその点は非常に難しい寄り添いが求められた形だね
美胡ですら比名子の家に入るのに嘘を用いなければならない状況。だからか嘘を越えて比名子に自身の真実を伝えても、それ以上の真実を吐露されて美胡は何も伝えられなくなる
比名子が本心を明かさない事に拠って二人の関係は成立していた。一旦、真実を開陳してしまえばこれまでのように、まるで明るい未来が待っているかのように振る舞うなんて出来なくなる
だとしたら、絶望の果てに死を選ぼうとした比名子を止める為に汐莉はどこまで自分の真実を明かす事が可能で、その上で比名子に未来を見せられるのだろうね?