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良い

Aパートは「One Room」と似た演出なのに受け取る印象は正反対。
やはり作品全体に漂う不穏な空気が違いすぎるのか

前回はさとうの生い立ちが説明され、今回はさとうが今の状態になる直前の話が描写された。と言ってもさとうとしおが出逢った瞬間の話はまだ描かれてないから、自分は満たされないと彷徨っていたさとうがどのようにして変化したのかは不明なまま
確かな事はさとうが元住人との触れ合いの中に何かしらを見出そうとしていた点か。

おそらく青年だろう相手にお礼すると提案しても性的なものを要求されなかったさとう。相手の欲望を受け容れることが愛だと叔母から教えられ、多くの男性と遊んできたさとうにとっては初めての関係性。自分から再びの訪問を約束し、報酬も要らないと言った。そして幼いしおを連れてきた際には「ここしか無いと思って」と元住人への確かな信頼を感じさせる言葉を放った。さとうにとって元住人との触れ合いが大きな意味を持とうとしていたことが察せられる。
しかし、元住人がさとうへの執着と独占欲を見せてしまったことで二人の関係はあっさり終了。結局は彼もこの作品に相応しい狂気を持った人間だったのだろうね

そして元住人を殺害したことでさとうの愛し方は振り切れてしまう。しおを連れてきた段階ではしおへの感情を理解していなかったのに、元住人を殺害した後にはその感情が何なのか判ったと主張する。
もし、ここでしおに出逢わずにこの住人と逢瀬を重ねていたら、元住民を殺害するような事態にならなかったら、さとうはどのような変化を見せたのだろうかと考えてしまう。

振り切れてしまったと言えばBパートで描かれた三星も。
夜間に飛び出してしまった自分や母からのメールを省みて、まともになるんだと決意する。だというのにOLに遭遇しトラウマが復活、しおの写真に縋り付いた事でまともになる意味が変わってしまう。更にさとうからしおの生靴下(!)を与えられたことでまともになる意志すら消え振り切れてしまう。

そんな危ういものばかり描かれた今回の話の中でしょうことあさひの触れ合いは心安らぐものだった。大切なものを守ろうとして何度も傷ついた二人が互いの頑張りを認め合い、傷を癒やす様子は尊いと思える
ただ、今のしょうこにとって勇気を取り戻すって非常に危険な道に繋がりかねないんだよなぁ……



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