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とても良い

前回、しおの靴下に狂喜した三星が平然とネクタイを渡す姿に驚き。ネクタイへの拘りはなかったのか、本物のしおに会う為なら手放せたのか、どちらなんだろう?

やっと見つけたしおの手掛かりを前にしても、このまま進んでもしおがこの世に居ないという真実にぶち当たってしまうのではないかと恐れるあさひ。それでも彼が三星から与えられた怪しい手掛かりを基に愚直に探し続けるのは、しおを見つけられない事態を最も恐れるから。
この姿勢は最近のしょうこに似た部分がある
しょうこもさとうが何かを隠しているのではないかと一度はアタックしたものの、叔母の狂気を前にして勇気が挫けてしまった。あの叔母と血が繋がっているさとうを受け入れられず、目を逸らしてしまった。それでももう一度さとうに近づいたのは、さとうが大好きであり彼女との友情を失ってしまう事の方が恐ろしいから。

そんな似た二人だから、いつの間にかしょうこはあさひに惹かれていたのかな?あさひは全くしょうこのタイプではないし、あさひが最も目を向けているのはしょうこではない。それでも、自分なら挫けてしまいそうな困難に向かって自身を省みずにしおを探し続けるあさひの姿はしょうこに強い勇気を与えてしまう。それはしょうこにとってある意味王子様のような存在

一方のさとうは幸福の頂点にいるような状態。
しお以外信じられなくなり、北埋川を遠ざけ、最大の問題であったあさひを排除した。今日は記念日と沢山のケーキをしおと味わい、ここが自分の帰るべき場所なんだと定めたさとうの姿は本当に幸せそう
更にしおの言葉で未来について考えられるようになり、結婚式の約束までしたさとう。
二人の様子だけを見れば明るさと優しさに満ちた作品なんだけどな……

そこに再度やってきたのはあさひに勇気を貰ったしょうこ。大切な友人との絆を取り戻すためにと言葉を紡ぎ続けるしょうこの姿は美しいのだけれど……
劇中でさとうとしょうこの遣り取りが殆ど示されないのはその遣り取りに意味がないから。どれだけしょうこが言葉を重ねようと一度さとうを拒絶し、しおと一緒の姿を撮影してしまったしょうこはさとうにとって排除すべきリスクでしか無い
中途半端な勇気がどうのこうのではなく、そもそもさとうと関わってしまったことが最大の間違いだったとしか言えないようなしょうこの死には虚しさを感じてしまう



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