結局の所、この一連の話に措いて登場人物の関係性をあまり把握していない点、一方通行にも浜面にもそれほど思い入れがない点などの理由により、あまり楽しめなかったのは勿体無く感じてしまう
悪い内容ではないはずなんだけどね
今回の話では一方通行、垣根帝督、麦野沈利などのレベル5が登場した。彼らが言うようにレベル5は他の超能力者との間には絶対的な力の差が存在するし、レベル5の中でも覆せない力量差がある。だから、麦野は垣根と出逢えば逃げ出すし、垣根は一方通行を倒す事でアレイスターに自分を認めさせようとする
だが、時には絶対的な力量差をひっくり返せるものが有って、それが諦めない意志の力やそれに付随するアイデンティティなのかなと思えた
レベル0でありながら滝壺を助けるために麦野に立ち向かい勝利をもぎ取った浜面。そして前回の結標がトラウマを抱えつつも勝てたのは似たような現象によるものかな?
一時はベクトル操作の弱点を見出し一方通行を圧倒しかけた垣根。けれど、一方通行はレベル5の頂点に居るだけでなく「悪党の美学」というアイデンティティを同時に備えている。元から垣根が一方通行に勝てる余地なんて無かったんだろうね
暴走した一方通行を止めたラストオーダー。何の力も持たない彼女が意志の力だけで一方通行を制したシーンは一方通行がまだ持ちえない力を示しているかのように思えた