浜面も一方通行も学園の暗部に関わる人間。だから彼らが罪を背負い、時にはその罪に追い詰められる展開は理解できる
けれど、ここに来て当麻の罪が提示されるとは思わなかったな
当麻の記憶喪失設定はインデックスを守るために始められたものだけど、その後当麻の記憶喪失について指摘するような人物はなかなか居なかったし、インデックスにバレそうになったことも無かった。だから、嘘の状況が安定してしまったのだが、それは嘘が無くなったという意味ではない。当麻がインデックスに隠し事を続ける限り、嘘という罪は消えずに残ってしまう
本作の中で誰よりも判り易い人助けという善で行動する当麻の唯一の罪。それに対して当麻はどのように向き合うのだろうか?
そして一方通行を追い詰めるために派遣されたミサカワースト。学園第一位を倒すためには役者不足だが、簡単に殺せることが逆に一方通行を追い詰めてしまう
かつて実験の過程で御坂妹を大量に殺してしまった彼は罪を背負いすぎている。普段の彼は自分を悪党だと定義して、悪事に手を染めることを肯定する材料としている。残虐な攻撃もこれが悪党の遣り方だと主張する。しかし、その遣り方をミサカワーストに向けることは出来ない。罪を背負った悪党が唯一守ると決めた者に対して力を向けてしまったら、それは悪党でも罪人ですら無い
一時はラストオーダーを守るために力を奮ったが、それはやはり彼を追い詰める結果を導いてしまう。あの一方通行が慟哭する姿は衝撃的
だが、その極限状態が逆に自分を襲ってきたミサカワーストすら守らなければという意識を持つきっかけとなる
ようやく一方通行もヒーローらしくなってきたように感じられる
一方通行が新たな次元に突入した段階で次回は当麻との再激突?あれから様々な戦いをくぐり抜けてきた二人がどのようなバトルを展開するのか、楽しみだな