醜態を晒し続ける善逸に対して向けた炭治郎の顔が……(笑)
普段温厚な炭治郎があの様な表情を向けるって相当な事態だからね?
本来命を懸けて鬼と戦うのが鬼殺隊の使命なのに、善逸はそれに従わない。自分はあまりに弱いから次の仕事で死ぬと思っている。だから最後の思い出にと無理やり結婚を申し込もうとする。鬼殺隊でありながら救うべき一般人に迷惑をかけてしまうなんて、本末転倒な在り方をしているね。
他にも鬼の住処を前にしても中に入ってもぎゃーぎゃー喚き続け善逸。本当に情けない姿である
あの姿からは彼が役に立つ人物だとは到底思えない。しかし、鍛錬や最終選別を生き残った実力はあるわけで……
今回は善逸のように一見役に立たないように見えるがちゃんと役立て方が存在する者がちらほら
雀は善逸の所業に困っていたが、言葉が通じないために彼を諌めることが出来ない。雀は相方でありながら善逸のストッパーになれない。というか、あれじゃ烏のように次の仕事も教えられないんじゃなかろうか……
でも、雀にも役立つ場面が在る。その愛らしさによって恐怖に震え口が訊けなくなった兄妹の緊張を和らげる事ができた
炭治郎は兄妹のために禰豆子が入った箱を残す。しかし、兄妹からすれば変な音がする箱なんて安心する役には立たない
中に入っている禰豆子はとても強いんだけどね。まだ日中だからね。仕方ないね
そして全員揃ったと思ったら鬼の能力で分断。想定していた連携は役に立たなくなってしまう。
場所の移動、回転する部屋、鬼に猪男。常識も鬼殺隊士としての力も役に立ちそうにない状況
ただ、自分が持つ力が役に立たなくても人と協力して力を分け合えば、その力が役に立つことも在るわけで。
炭治郎はあれだけ軽蔑していた善逸にたった一つのお握りを渡した。対して善逸はこれでは申し訳ないと半分に割って炭治郎に返した。
そして鬼の住処を前にして炭治郎は匂いを、善逸は音をそれぞれ感じた。お握りを分けたように力を分け協力すれば今回の事態も乗り越えられるかもしれないと感じられる描写だった