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良い

人よりほんの少し「楽しい」を見つけることが下手な少女が迷いと逃避の果てに友達と「楽しい」場所を見つける流れがとても素敵

前半では翠達3人と美姫の違いが強調して描かれる。
翠はジョージからのエールを通して渡米を考え始める
エミーは翠に触発されてゲーム制作の為にドイツへ行く決心
綾は父と同じように獣医師や写真家になりたいと南米も行き先に上げる

三人とも人との繋がりの中で「やりたいこと」を自分の中で新たな「楽しい」に昇華させている。それはとても眩しい姿
だからこそ、「やりたいこと」も明確になく「此処に居たい」と思っている美姫には三人が遠く感じられてしまう
擦れ違いのシーンは直接的すぎるけど、美姫の心情をよく表しているね

三人との違いから「此処に居たい」との想いを強くしてしまった美姫が自分の中に潜りカードの絵柄と話し始めるシーン、ここで注目したいのはやはり美姫が内気な自身と重ねたカードが「三人は美姫と同じように思ってる」と指摘した点かな
カードの声は美姫の想いであって、つまり美姫は誰に諭されるでもなく三人は何処にも行かないと実は知っている
なら、ここで美姫に必要なのは自分の想いを三人に伝えること。
三人が繋がりの中で「やりたいこと」の先に「楽しい」を手にしたように、美姫も翠達と一緒に居たいと「やりたいこと」を伝える先で三人との変わらぬ仲という「楽しい」に辿り着ける訳だね

ラスト、美姫は新しい部活の名を「放課後さいころ倶楽部」と名付ける。
皆と一緒に居たいと言っていた美姫が一緒に入られる場所を作る流れは良いね。

ゲームを用いて登場人物の心情や境遇を示す手法を通して様々なボードゲームを紹介してくれた本作はゲームに対する認識を広げてくれた作品だったね



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