試合が進む毎に自信を無くしていく芳乃。
それとは関係なく調子を崩さない詠深。そして芳乃の為にホームランを打った希
戦略ではなく気持ちで梁幽館の上を行く展開は大変好み
芳乃はその戦略で新越谷の頭脳となっていたのだけど、この試合では度重なる梁幽館の猛攻に流石に参ってしまったようで。自分は何もしない方が良いのかも、なんて考え始めるのはかなり重症
芳乃は「どうすれば勝つ確率を上げられるか」ばかり考えているからそうなってしまう
対して詠深はどんな展開でも試合を楽しんでいる
中田にホームランを打たれる痛恨の展開。けれど、詠深はその内容を「良かった」と思い、勝てばこんな勝負がもっと出来ると考えている
どうしたら勝てるか、ではなく今の試合を楽しみこれからの試合も楽しみたいから勝ちたいと考えている
限界に達しつつあった芳乃に希が伝えたのも似たようなもの
試合運びよりも芳乃に会えて良かった、新越谷に来て良かった、全国へ行けると思えたと未来の話を告げる
視野が狭くなるような現状よりも広がる未来を。
新越谷の未来を切り開くホームランを芳乃に捧げた希の姿は格好良い
この辺りから新越谷と梁幽館の心構えが逆転していく構図
抑えなければと考える梁幽館、勝ちたいと考える新越谷
遂には敬遠の果てにホームランを打たれてしまった中田と正面対決!
最初はびくびくした野球をしていた新越谷が気持ちで勝る野球に変わるとは!
あの対決は試合のラストを飾るに相応しいものだったね
低調な作画や展開を詰めた為に敵チームの心理描写が疎かになった点には色々言いたくなる部分はあるものの、詠深や珠姫を中心として野球を諦めかけてしまった少女たちが再び野球を楽しむ物語としては申し分のないものもあったかな
できれば、このアニメをきっかけに原作を読む人が増えると良いのだけれど