バイクのエンジンを掛ける場面をこれ程までに緊迫感ある感じに描いた日常系作品がかつて有っただろうかと思ってしまう程に、本作で描かれた小熊とスーパーカブの出会いは新鮮味に満ちているね
これは案外面白そうな作品かも
静かで落ち着いているけれど、何もない日々を過ごしていた小熊が生活を便利にしようと手にしたスーパーカブ
それが小熊の生活を便利にする物というよりも、小熊の心を満たすものとなっていくのは意外
小熊にとってスーパーカブとの出会いは「ない」を「ある」に変えるきっかけになったのだと伝わってくる
ただの移動手段である筈のスーパーカブを部屋から見える位置に移し、早速拭いてみたり、早く乗り慣れようと夜間に出掛けてみたり
小熊の「ない」日々はスーパーカブに跨った瞬間から色づき明確に変わり始めたのだと判る
初心者にはありがちな燃料切れトラブル。それを終えての希望「ある」新しい一日
こういった日常の一コマをスーパーカブと共に過ごしていく中で小熊の日々がどう変わっていくのか、とても興味深く思える第一話だったね