AIを特別な存在にしない、人類とAIをいかに対立させないかという点に注力してきた旅の終わりに示されたものが人類よりAIの方が優れているという結論になるとは……
使命の拡張がヴィヴィにAIを滅ぼす力を持たせたけど、アーカイブは人類を滅ぼす力を持ってしまったのか
シンギュラリティ計画とはAI史における転換点の是正が求められた計画だった。今回、ヴィヴィに求められたのは人類を生かすべきか、滅ぼすべきかという究極の選択
転換点を防いできた彼女こそが、転換点になってしまうという皮肉
けれど歌の使命をディーヴァと共に失ってしまったヴィヴィにはもう歌はないから選択は難しい
改めてヴィヴィが悩む「心を籠めるとは?」。それは様々な形で問われ様々な答えが返ってきたね。
歴史の修正という大事業にヴィヴィを選んだ理由を君しか考えられなかったと答えた博士
自分はマスターの為に稼働するだけだと答えたエリザベス
不自由な足こそAIとの共存の証だと答えたユイ
それらの答えには彼女らなりの心が籠められている
そして共に旅してきたマツモトの答えは博士と似たようなものだけれど、旅の始まりには無機質で皮肉屋なAIで在った彼が切々と訴える旅の相方がヴィヴィでならなかった理由。そしてヴィヴィが成し遂げた旅の成果と使命
彼が改めて突きつけるからヴィヴィは「心を籠めるとは?」の答えへの道が導き出せる
最後のチャンスとしてやり直しの機会を得たヴィヴィ。でも、それは大切な博士を見捨てなければ得られないチャンス。だから何がどう有っても誰もを幸せに出来ないと確定している道
その道の中で「歌で皆を幸せにする」使命を持つヴィヴィもしくはディーヴァは、長い旅の終わりとしてその歌を用いてどのような未来を選び取るのだろうか