以前から連邦の人間が口にする理想論。それはシンエイ達を受け入れる土台と成ったけれど、所詮は彼らが彼らの為に用意した理想だからシンエイ達を真に慮っているわけではない
共和国とは別の形でシンエイ達の形を決めつける檻となっているね
軍規、形式、兵の統率。それだけを見れば連邦軍はそこまで大きな問題のない組織であるように見える
でもサインをファイドに任せ、異なる国からやって来て、規格外のレギンレイヴを乗りこなすシンエイ達には合わない風土。だというのに連邦は自分達が保護した哀れな少年兵いう意識がある為か、シンエイ達の都合は悪い意味でお構いなしになっている
その中でフレデリカはそこまで連邦の理想に染まっていないように見える。それは理想に染まりすぎて破滅したキリヤを知っているからだろうか?
自分を守る騎士として連邦軍を殺し過ぎたキリヤは可怪しくなり、終いには死体ではなく王族を示す衣装を見てフレデリカは死んだと思い込んだ
これで滅んだなら、フレデリカが死を与えたと言えるのかもしれない
連邦を形作る理想
けれど、グレーテの説明シーンから判るようにシンエイ達は連邦の主張にそれ程耳を貸していないようで。代わりに気にしているのはレギオンの襲来。彼らはあくまでも生きる場所を戦場と定めているね
だからこそ、逆に戦場を生き延びた先を想像できずに居る
エルンスト、フレデリカの言葉から先の未来を想像するのではなく、過去の思い出を想起したシンエイはまだ過去に囚われた人間のままなのだろうか?だから今もショーレイと自身の関係をフレデリカとキリヤに見てしまっている?
どちらにせよ、全ての為には生き残る必要があるが……。レギオンの大攻勢ではまた多くの命が消えることになりそうだ